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新着情報

「地域創生論」の第十回講義が行われました

授業関係
6月16日、「政策金融の今日的役割」をテーマに、日本政策金融公庫総合研究所の主席研究員 深沼光氏より「地域創生論」第十回目の講義を行っていただきました。

講義では、中小企業の地位と役割を詳細なデータにより概括した後、中小企業金融の特徴と日本政策金融公庫の役割を理論と実際の観点から丁寧に説明されました。
この中では、公庫融資の意義が民間金融機関には困難な分野への融資の補完機能にあり、多数・少額融資、中長期固定金利、無担保融資などの特徴を持ち、ソーシャルビジネス支援と新規開業融資にも多大の貢献をなしていることが詳細なデータによって裏付けられていきました。

講義の後半では、東日本大震災に関連し、政策金融公庫融資が総額4兆円、件数にして約25万件に達し、新規開業融資も積極的に行われたことが紹介されました。
そこで深沼氏が特に強調したことは、こうした新規開業融資が既存企業の代替機能を果たし、経営者、雇用者ともにそれまでの経験をいかせる仕事の場を提供し、地域の雇用創出に貢献していること、その結果、仕事のやりがいに対する満足度も相対的に高いという点でした。
公庫融資が持つ地域社会復興への積極的意義を強く訴えかけるものであり、中小企業分野以外への政策金融の必要性の紹介とも合わせ深沼氏の熱い想いが滲み出た講義となりました。

次回は、6月23日、「農林水産省の地方創生施策」をテーマに農林水産省農村振興局地域振興課長圓山満久氏が講義を担当します。