富士大学と岩手大学農学部は、春に同学部附属教育研究施設「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター（FSC）」の共同利用について協定書を交わしました。
協定に基づいて、富士大学福祉・ボランティア研究センター企画FSCフィールドワークを実施し、学友会の学生６名が参加しました。

フィールドワークは、雫石町御明神大石野にある中山間フィールドで８月２２日、２３日に実施され、御明神牧場では、良質の肉を生産するための獣医学臨床の見学や飼育の実際を体験し、御明神演習林では、森林観察をとおして、森林管理や林道造成の必要性と課題などについて学びました。

FSCセンター長の澤口先生（森林利用学）、同センターの平田先生（獣医学）方から、専門的な知識や知見に加えて経済学との関係に言及する講話があり、牛舎や森林現場でも指導をいただきました。

１日目の終わりに、施設職員の皆様から野趣あふれる夕食のサプライズがあり、緊張を解き放った雰囲気の中で、話題は寒冷フィールドから卒業論文テーマや人生観にまで広がり、先輩教官の豊かな人生経験と的確なアドバイスをいただく機会になりました。
中山間でゆっくり流れるひと時を過ごし充実した研修になりました。

FSCフィールドワークは、７月に都市近郊フィールドの滝沢農場で実施された教養演習（菊池豊ゼミ）の栽培果樹の収穫作業体験が行われており、２回目の実施となりました。
　（福祉・ボランティア研究センター長　石田豊）