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新着情報

「地域創生論」の第五回講義が行われました。

授業関係
 「遠野スタイルによるまちづくり」と題して、5月11日に遠野市長本田敏秋氏が「地域創生論」第5回目の講義を行いました。
 本田氏は、遠野市の人口(2万8千人)は平成17年の宮守村との合併時点よりも4千人減少しているという現実から話を切り出し、震災からの復興とまちづくりへの取組を通して、いかに遠野市の少子化・高齢化に立ち向かうかについて市政運営の最高責任者としての立場から得た見識を聴講者に語りかけていきました。震災で被災した市役所本庁舎新設に至るまでに遠野市では実に多くの市民協働がなされてきたこと、市役所職員は常に人口推移など具体的な数字を把握し実務にあたるべきこと、雇用確保のために企業の世界戦略に基づく立地拠点の整備を図り、情報化にも対応すべきことなど遠野市のまちづくりの実際の姿が次々と紹介されていき、最後に、市政運営のポイントは、ぼやかず、嘆かず、目の前の現実の課題を解決していくことであり、地方創生とは、実はわれわれ自身が問われているのであり、互いに協力・連携し、地域の魅力づくり、誇りづくりを進めていくことが肝要だとの言葉で講義が締めくくられました。

本田氏の講義は、「遠野物語」を生んだ土地の人らしく、ゆったりとした中にも堂々とし、誇りに満ちたスタイルで進められ、まさに「遠野スタイル」を体現したものでした。講義後半は、雇用創出と釜石など沿岸地域との連携に果たす遠野市の役割、遠野の民俗、文化と現代などを巡って活発な討論が繰り広げられ充実した時間となりました。
次回は、「グローバリゼーションとローカリゼーション」と題して富士大学教授斉藤国雄氏による講義が行われます。