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「束稲山麓 地域世界農業遺産シンポジウム」で岡田学長が講演しました

イベント
平成29年12月2日(土)「束稲山麓 地域世界農業遺産シンポジウム」(主催/束稲山麓地域世界農業遺産認定推進協議会※1 場所/平泉町 平泉ホテル武蔵坊)にて、岡田学長が「中山間地が開く新たな未来」と題した講演を行いました。
このシンポジウムは、岩手県南地域の束稲山麓(たばしねさんろく)地域の農業システムを「世界農業遺産」※2認定と地域の活性化を目指すもので、これまでの取組みの報告やイベント表彰、地域住民をはじめ農林業関係者100名以上が参加し開催されました。
講演の中で、岡田学長は、これからの地域づくりは格差拡大や異常気象など様々な現代社会にもたらされた危機を踏まえ、この危機を打開するには「森林化社会」「木質社会」「低炭素循環型社会」への転換が必要と提唱。これが地域農林業の価値認識には不可欠として、束稲山麓地域での世界農業遺産認定への取組みは、次なる社会への飛躍台となると語りました。

※1 束稲山麓地域世界農業遺産認定推進協議会
岩手県南の束稲山麓地域では、貴重な伝統・文化や素晴らしい景観、豊かな自然環境などを維持・保全しながら暮らしを継承していくため、「棚田等を活用した伝統的な中山間地域農業」と「北上川流域の沖積平野を活用した水田農業」を組み合わせた複合的な土地利用による伝統的な農業が営まれている。この全国的にも希少な農業システムは、発展途上国の農業資源の保全という世界農業遺産の趣旨に沿うもの、また次世代に継承すべきものと考え、一関市、奥州市、平泉町及び県南広域振興局は、関係団体等と連携して協議会を設立し、世界農業遺産の認定に向けた取組を通じて、束稲山麓地域の活性化を目指して取り組んでいる。
※2 世界農業遺産
世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度。世界農業遺産認定基準は、FAOが定めた5つの基準(1.食料及び生計の保障 2.農業生物多様性 3.地域の伝統的な知識システム 4.文化、価値観及び社会組織 5.ランドスケープ及びシースケープの特徴)とシステム持続のための保全計画に基づき評価される。

シンポジウム案内フライヤー
シンポジウムフライヤー



世界農業遺産の詳細は、農林水産省ホームページから。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_1.html