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新着情報

第2回「地域創生論」岩手県政策地域部副部長の小野博氏を講師に迎えて

授業関係
 4月18日、麗らかな春の陽ざしのもと、地域創生論の第2回目の授業が、富士大学5号館階段教室で行われました。今回は岩手県政策地域部副部長の小野博氏を講師としてお迎えし、『岩手県の新しい総合計画について「いわて県民計画(2019~2028)」』とのテーマで授業をしていただきました。
冒頭、岡田学長から講師である小野博氏の紹介がありました。小野氏は、東京の大学を卒業後、アメリカへ留学され行政学修士の学位を取得し、さらに日本の政策大学院大学で地域政策の研究に従事され、現在、県の政策推進の中心者として活躍されておられます。まさに地域創生にかかるこの授業の講師としてふさわしい人物の一人であると岡田学長から紹介がありました。
授業では、岩手県が新たに策定した「いわて県民計画(2019~2028)」の内容の紹介と、地域創生に係る県の政策と施策の体系の概要を説明していただきました。この計画を貫く理念が印象的でした。地方が主役となる時代に向け、国主導から地方の暮らしや仕事を起点とする政策への転換の必要性を述べ、物質的な豊かさに加え、心の豊かさや、地域の人のつながりを大切にし、一人ひとりの幸福度を高める社会づくりの重要性を指摘し、新たな県政の方向性を示すものです。広範な内容をもつ新たな県民計画ですが、知的で温和な小野氏のお話のし方と相まって、受講者にはその要点がわかりやすく伝わるものとなりました。その後の質疑の時間には、受講者から小野氏へ、高等教育機関との連携、人口の社会増減に関する施策の提案、幸福をキーワードにする滝沢市の総合計画の特徴、人交交流について、全国へ情報発信の工夫、幸福度の評価のし方等に関する意見や質問が出され、岩手県の課題および展望に関する活発な意見交換がなされました。
 次回は、「地域がはつらつ(溌剌)とする方法」というテーマで一関市長の勝部修氏が授業を担当します。