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関上ゼミ マーケティング論 観光グループ第4陣 花巻空港 上海・台湾旅行客の出迎えボランティア活動

授業関係
 6月15日(土)午後13:30~18:00 花巻空港 国際線出迎えゲートにて上海・台湾からの観光客約240名を出迎えました。
(1)上海便観光客(94名)の出迎え
予定到着時刻 午後2:10 花巻空港着(出発 中国上海 10:15)。 曇り空の天候の中10分程の遅れで予定通りエアバスは花巻空港へ到着した。多少オーバーランしての到着であった。何か機内で発生したのかと心配が一瞬よぎったが、心配無用であった!
今回の観光ボランティアグループ(農業1名、担当1名 合計2名)は遠野市観光協会、「藤原の郷」(江刺開発振興)、花巻温泉、岩手県空港ターミナルビルのメンバーの方々計6名で出迎えた。
空港3階の出迎えデッキでは“ようこそ岩手へ”という横断幕とスタッフの面々が手にした旗を一生懸命振りながら歓迎の気持ちを精一杯表した。それぞれの手にした小旗には「あなわん運動」という文字が記されていた。その意味は「あなたも私もわんこ兄弟(黄金の国いわて)」という願いが込められたものだそうだ。
デッキには家族連れが数組その他市民の方々が数名出迎えていた。毎回みられる風景であるが、久しぶりの休日を家族とともに過ごしているご夫婦や子供づれの家族が目についた。子供達は久しぶりの家族との触れ合いを楽しむように精一杯楽しんでいる様子からか、デッキ上を右に左に元気一杯走り回っていた。スタッフ一同は飛行機が無事についたことの安心感と子供たちの遊ぶ姿から、花巻空港の3階デッキは確かに平和であることが感じとり、これからも平和が続くことを願わずにいられない瞬間を共有したのであった。
その後、スタッフ一同は1階の国際線出口に向かい、観光客等に岩手県内の観光名称の案内パンフレット(A4及びポケットサイズ)と清涼飲用水を手渡しながら大きな声で小旗を振り歓迎ボランティアを再開した。

(2)台湾便観光客(170名)の出迎え
台湾からの観光客は、午後4時30分 花巻空港に予定通り無事到着した。ソフトランディングした機体はすぐさま定位置に移動した。数分後観光客等はボーディング・ブリッジを渡りながら、スタッフの振る手旗を見て感激したのか、向こう側からこちら側に手を振ったり、カメラでこちらの様子を撮影していた。自分たち観光客が日本の花巻空港で歓迎されているのに気付き、嬉しさを表している様子が手に取るように理解できた。そのことが双方の友好の気持ちに繋がってほしいと願わずにいられなかった。ボランティア活動ではこのようなシーンに何度遭遇しても、国が違えども人と人の気持ちは同じように通じ合えるし理解し合えるのだと思えた。ボランティア活動のすばらしさの一面を伝える絶好の機会である。ボランティア活動は無償の奉仕であるといわれるが、参加している学生達にぜひとも無償の奉仕の意義を感じてもらい、その可能性を自分達が社会人として活躍する際に、自分が所属するであろう勤務先以外でも、ぜひとも地域活動の中でボランティア活動を継続してもらいたいと願うのであった。
その後、1階ロビーに移動し、国際線出口ゲートで観光ボランティアメンバーが2名追加された(部活の試合の関係で遅れたのであったが、アパレル2名、観光1名、合計3名)。このような頼もしい追加組を加えた出迎えのスタッフ達一同は、ニイハオー!ファインコンリン!と連呼しながら観光客を出迎え、シェイシェイ という観光客からの心地よい言葉を耳にしながら活動に奮闘した。 歓迎ボランティア活動の二度目の感激すべき瞬間であった。
台湾からの観光客の出迎えゲート口付近では、日本に上陸した記念写真の撮影が前回と同様数多く見られ日本観光への期待が伝わってきた。
ボランティアメンバー達は疲労困憊しながらも、観光客の方々の笑顔を見ながら、歓迎ボランティアの意義を再度確認し、各自の心に深く刻み込むのであった。

※関上マーケティングゼミ観光グループボランティア活動まとめ 第4陣(計5回)
<前半ボランティア活動を終えての反省>
ボランティア活動は中央教育審議会が2001年4月11日に文部科学大臣から「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について」諮問を受けたことに重要な意味があったといわれる。その際,1.初等中等教育段階までの青少年に対し,学校内外を通じて様々な奉仕活動・体験活動を充実する方策について,2.初等中等教育を修了した18歳以降の青年が様々な分野において奉仕活動を行える社会の仕組みづくりについて,3.社会人が生涯にわたって奉仕活動等を行うことができる環境づくりについての三つの検討事項が挙げられたとされている。その背景には、自動生徒をとりまく生活環境の中で、いじめ,暴力行為,ひきこもり,凶悪犯罪の増加など青少年をめぐり様々な問題が発生し,深刻な社会的問題となってきたことがあったといわれている。その後、2011年の東日本大震災が発生し、一層の災害時のボランティア活動として、日本人の年齢にかかわりなく無償の人々のボランティア活動の姿が世界に報道され、助け合い、絆など、いろいろな人としての無償の活動する姿が報道されていったことを記憶している。詳細な記述は別の機会に譲るが、今回のボランティア活動を通して明確になった点は、現実的な問題として富士大学において、地域と共に歩む大学であればこそ地域活動の一環の中に、大学の果たすべき高等教育機関としての使命があることは承知されているが、地域課題に応えることもその一つであり、それには学生と共に地域ボランティア活動をすることが不可欠であるという点である。少なくとも教壇に立つ者として活動する学生達の姿を垣間見る以上に、地域の方々との協働することの意義や外国から訪問される方々を知るためにもぜひとも必要なこととして感じ取られた。その意味でも無償のボランティア活動の意義は大きな成果とともに、反面その大学の果たすべき使命としての課題の方向性の中に位置づけるべきことが明確になった前半のボランティア活動であったと思われる。