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新着情報

第9回「地域創生論」が行われました

授業関係
 6月9日、第9回「地域創生論」の授業が行われました。今回は、花巻商工会議所会頭の髙橋豊氏を講師にお迎えし「人と歴史が地域市場・地域コミュニティをつくる」というテーマでお話をしていただきました。
 髙橋氏は現在72歳。長年にわたり会社経営に携わってこられ、現在は岩手県と青森県に展開するみちのくクボタの代表取締役社長を務められ、同時に花巻市の経済界を代表する花巻商工会議所会頭として地域の発展に力を注いでおられます。地域という言葉は多義的ですが、ここでは地域市場、地域コミュニティという概念を通じて捉えます。
 授業では髙橋氏自らの経歴、人生、経営指針、信条、地域、戦後の花巻市の歴史が、印象的な言葉を通して語られていきます。「変化こそ常道である」「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」「一生は山の道 峠たくさん平地はすくなし」「金もうけよりも人もうけ」等々。それらは、時代を担う若き学生たちに向けての期待と希望を込めた言葉でもある。地域の歴史は、地域の人たちが大変な思いを重ねることで創ってきたもの。情報の洪水ともいえる現代社会、人々は大切なものを忘れてしまう。大事なことは大切なものに自ら気づくことである。この授業がそのヒントとなればと、髙橋氏は語ります。
 地域が創生していくそのファクターとプロセスを考えるにあたり、具体的な「人」と「歴史」の重要性を説いた髙橋氏のお話は多くの示唆に富むものでした。
 授業の最後には、地域の人口減少への対応、地球環境と歴史観などに関して活発な意見交換がなされました。