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新着情報

フィールドワーク「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」(岩手大学農学部)にて本年度第2回目、林業・畜産業体験を実施しました。(専門演習Ⅰ遠藤ゼミ+学友会有志)

授業関係
 第2回目のフィールドワークは、林業と畜産業と経済学の結びつきを体験型で学びました。例年は一泊二日での実施でしたが本年は新型コロナ禍により宿泊施設が休止。午前に演習林、午後に牧場での丸一日での実施となりました。
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御明神演習林(雫石町)と御明神牧場でのフィールドワーク
日 時:8月4日(水)

参加者:遠藤ゼミ(3名 専門演習Ⅰ)、学友会執行委員会の学生5名と遠藤教授の計9名。

内 容:御明神演習林…ミニ講義で白旗学先生(造林学)より演習林の概要についての紹介がありました。この演習林では中~急傾斜地の人工林において超高密度で作業道路網を整備し、高性能林業機械(ハーベスター等)による低コスト作業システムの構築が研究されています。林業の経済性に関し歴史的変遷も含めた解説がありました。また、森林が果たしている多面的機能(丸太素材価格には必ずしも反映されていない)の説明があり、森林の価値につき学びました。岩手という林業県で経済学を学ぶ富士大生には森林の重要性をもっと理解して欲しいという話がありました(写真1)。林内実習では、林業機械による実習と見学を行ないました。まず各自、チェーンソーによる玉切り(丸太の切断)作業を全員が体験し、機械化の威力を実感しました(写真2)。次に樹齢75年のスギ立木の伐木作業(演習林専門員による)を見学。伐倒(伐木)作業の迫力と危険性を確認しました(写真3)。次に高性能林業機械(ハーベスター)による伐木→枝払い→玉切り造材までの一連の機械化作業を見学(写真4)。終了後はバスで演習林の中央部まで移動し林相変化と森のご神木を観察しました(写真5)。
御明神牧場
…ミニ講義で平田統一先生(獣医学)より牧場のオリエンテーションがありました(写真6)。現場では、この地に戦前の満州開拓移住者のリーダー訓練所(文部省第一拓殖訓練所)があったことを記念碑の前で教えて貰い近代史を学びました(写真7)。牛舎では最近導入された自動哺乳設備(写真8)や出産母牛への冷房影響試験等を、牧草地ではトラクター試乗(写真9)やトラクター作業(2番草集めでロール作り)を見学しました(写真10)。その後、教室に戻り、農林水産業の役割や食糧自給率とグローバル経済との関係等を国際経済や食糧安全保障の観点からお話しいただきました。食品素材生産としての農業はGDPの1%ほどにしかならないが、下流の食品加工業、流通業、飲食店等を加えるとGDP10%強となり重要であること。6次産業化で収入を増やせる等、経済学を学ぶ学生向けの話もいただきました。

学生の感想
演習林
・コストの問題だけでなく、獣害や自然災害など林業には様々な問題が有ることがわかった。一次産業は工業の様な安定生産は難しい事に気づかされた。
・機械化で作業スピードが上がることが体験できた。
・チェーンソー作業を体験し、伐木作業の大変さとやり方、安全のはかり方を学べた。
・木々の違い、標高の違いによる樹木の生態系の違いが観察でき、それを知れてよかった。
・様々な種類の木が有り、それぞれの役割(多面的機能)を知ることが出来た。天然の木は人工の木々とは異なる雰囲気があり、それを感じました。
・林内で、生物多様性保全機能や土砂災害防止機能、特に物質生産機能が体感できた。
牧場
・機械化やAI化がどんどん進んでいることが分かった。様々な研究をしながら飼育していることがわかった。
・専用の機械が種々あり凄かった。畜産業では感染症予防対策や餌の配合等による牛乳の品質の安定化などキメ細かい配慮がなされていることが分かった。
・牧草地で大型機械がどのように稼働しているかを知ることができて良かった。
・牛への餌やミルクの与え方、与える量や回数、餌の品質などで個々の牛の体調管理方法はそれぞれ異なっている。その牛に合った育て方が大切ということを知れた。
・畜産業における餌づくりで、牧草のライフサイクルに合わせて牧草が収穫されていることが分かった。

参加者 集合写真



写真1              写真2              写真3
    

写真4              写真5              写真6
    

写真7              写真8              写真9
    

写真10


(写真はクリックで拡大します)