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新着情報

第5回「地域創生論」が行われました

授業関係
 5月13日、地域創生論の第5回目の授業が行われました。今回は花巻商工会議所の高橋豊会頭を講師としてお迎えし、「人と歴史が地域市場、地域コミュニティをつくる」というテーマでお話しいただきました。
 商工会議所は、市などの一定地域においてその商工業の総合的な改善発達を図り、同時に社会一般の福祉増進に資することを目的として地域の商工業者により組織される経済団体である。地域経済社会の代弁者として政策提言を行うほか、商工業者の経営支援、さらには地域諸課題を解決するためにさまざまな活動を展開している。商工会議所は民間の発意により特別法に基づき設立され、主務大臣の認可を要する認可法人である。
 花巻商工会議所が設立されたのは戦後まもない昭和22年9月。その約75年の歴史は地域発展の歴史である。歴史に表れるさまざまな出来事の裏側には表に出ない多くの人々の苦労がある。雪印乳業花巻工場誘致、昭和20年代の新興製作所、花巻空港開港、新幹線新花巻駅開業、花巻南IC開通、イトーヨーカ堂花巻店開店、銀河フーズ設立など。花巻が地域市場としてまたコミュニティとして発展してきた歴史とそこでの象徴的な出来事について、高橋氏は、さまざまなエピソードを交えながら、常にそこには地域を思う人々の存在と苦労、そして連帯があったことを明らかにしていきます。
 経済と地域社会が結びつきその歴史を紡いていくとき、そこには必ず人がいる。地域と社会のために、そして自ら高めるために人は学ばなければならない。地域創生を学ぶ若き経済学徒へ、高橋氏のこうした思いを感じる授業となりました。