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新着情報

第8回「地域創生論」が行われました

授業関係
 6月3日、地域創生論の第8回目の授業が行われました。今回は岩手県中小企業家同友会事務局長の菊田哲氏を講師としてお迎えし、「SGDsが果たす役割と持続可能な地域の未来」というテーマでお話しいただきました。
 SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月に国連の持続可能な開発サミットで採択された、国連加盟国193カ国が、2016年~2030年までの15年間で達成する行動計画。17の大きな目標と169のターゲットで構成されています。このSDGsはなぜ必要なのか、どのように決められたのか、持続可能な開発が意味するものとは何か等々。SDGsに関する受講者の多様な関心に応えられるよう豊富な資料を用い、さまざまな視点をとりあげながらも分かりやすく、お話をしていただきました。授業からは、SDGsの本質を若い世代の人たちに是非とも伝えたいという強い熱意が感じられました。
 No one will be left behind(誰も取り残されない社会を実現しよう)」。Transforming Our World(私たちのこれまでの生き方や考え方を変革することで世界をよくしよう)。こうした言葉はSDGsの理念をよく表現しています。SDGsは単に国連が決めた目標とか国の目標とか社会の目標とか、そうした外的に設定された目標をいうのではない。ある意味それはそれまでの人々の価値観の転換を促す一つの思想、哲学のようなものである。世界を知ること、社会と未来と自分の関係を学ぶこと、そして人類の歴史や地球の環境や世界の平和の問題を考えること、そのことにより自らの最も身近な生活のあり方が変わっていく。そしてそれが未来の社会を創っていくのだと。自他ともの幸福と自身の変革が社会と世界の変革につながっていくのである。
 何のために君は学ぶのだろうか。最高学府で学ぶ学生たちにとって、学問をする意味を自ら改めて問い直す契機としても、本日の話は示唆に富むものとなりました。