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新着情報

第5回「地域活性化論」 一戸町の取り組みが『小さな町の、ちょっとの視点』というタイトルで行われました

授業関係
10 月 28 日に一戸町総務部参事兼まちづくり課の野﨑貞春課長を講師としてお迎えし、一戸町のまちづくりへの取り組みをお話しいただきました。
一戸町は岩手県の県北地域に位置する人口約 12,000 人の町です。

特色ある取り組みとして2021年7月に町内の「御所野遺跡」が「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして「世界文化遺産」登録され、それらを中心としたまちづくりを進めようとしており、日本全国から注目されている町です。

この世界遺産への登録は15年前より開始され、市民や自治体職員が一丸となって苦難を乗り越え果たした成果だったと紹介されました。
その遺跡群は町内の美しい自然の中で縄文人の生活が豊かな文化を築いていたことを忍ばせ、市民にとっても貴重な町内の観光資源として利用され、町民の憩いの場所としても愛され、今後も持続可能な社会づくりの一端を担う計画が目指されています。

また、一戸町は再生可能エネルギー(バイオマス、風力発電等)に積極的に取り組み、北東北の他市町村との連携を組みながら、再生したエネルギーを横浜市に供給している町でもあります。
都市と地方との交流を深めつつ、持続可能な社会の「新しい関係づくり」を目指している町としても注目されます。

 今回の授業は地域活性化として小さなまちでありながらも、地域の伝統的文化資源と地域の豊かな自然資源を生かすことで、持続可能な社会形成を目指すことが可能であるという町の取り組みを学ぶことができました。
これから岩手県の県北地域がどのように変わっていくのか、興味尽きないものであったと思います。

 講義終了後は、地域連携推進センター主催の「地域活性化論研究会」を開催。
野﨑課長、花巻青年会議所1人、花巻市役所職員1人、岩手大学農学部森林政策学研究室1人、本学教職員3人、学生 3 人の参加で、授業振り返り、情報交換、意見交換を行いました。


左から野﨑課長、前の時間の「産業観光論」を担当くださった認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク会長 菊池新一様、岡田学長