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第12回「地域活性化論」 『花巻市のインキュベート支援について』と『バラを差し出す手には、いつもかすかな香りが残る』が行われました

授業関係
 12月16日は花巻市商工観光部商工労政課 髙橋英樹係長と㈱ウノーインダストリィ 鹿討社長を講師としてお迎えしました。髙橋係長からは「花巻市企業化支援センター及び花巻市ビジネスインキュベータ」について、鹿討社長からは花巻ロータリークラブで行っている「ぬくまる食堂」についてお話しをいただきました。

 インキュベート機能とは現代ビジネス用語で、「事業の創出・創業を支援する活動。設立して間もない企業や起業家を支援・育成すること」です。花巻市は産業振興施策として花巻市企業化支援センターの開設および民間企業の出身者からなる花巻市ビジネスインキュベータを常駐配置しています。その事業詳細の紹介がありました。企業競争力強化支援事業では従来から新製品・新技術の開発、販路開拓、人材育成などを支援してきていますが、昨今はコロナの影響を受けた事業者に対し、事業転換や業態転換の「事業再構築」の支援も新しく開始しました。UIJターン者就業奨励金、市内企業でのインターンシップ学生に対する交通費・宿泊費支給も行っています。続いて、インキュベート施設(起業化支援センターとビジネスインキュベータ)の性格、概要、入居企業支援事例と主な取組の紹介がありました。今後の目標としては、施設入居企業の市内への展開促進があり、施設卒業企業立地促進補助金により、各機関と連携・継続しその支援に注力しているとのことでした。

 後半は、「~企業の地域貢献~ あたえる人が、あたえられる」を副題とし、鹿討社長から花巻ロータリークラブ(RC)で行っている「フードパントリー ぬくまる食堂」活動の授業でした。まずRCとは何かを教えて貰いました。花巻RCは市内の企業経営者らで組織され、国際交流や青少年育成、社会福祉活動を行っています。その標語は「超我の奉仕、最もよく奉仕する者、最も多く報われる」です。それを花巻RCのモットーの“楽じゃないけど楽しい奉仕”で行っています。「ぬくまる食堂」は文字通り「温まる」活動です。経済的に困窮した子育て世帯に対し、食糧を毎回先着70世帯に配布しています。講義では利用者から届いた礼状の原文紹介があり、支援が必要な理由の切実さは多くの学生に響きました(授業レスポンスカードから)。そしてTA心理カウンセラーの鹿討社長ならではの利用者への応援メッセージ『人生脚本 無意識に繰り返される人生のパターン ~その脚本の書き換えを支援する~』の紹介がありました。最後に『自分のことを気にかけている親以外の大人がいることを知ってほしい。子どもたちにとっては、その事が大きな「希望」となる。私たちはフードパントリーで食糧と「希望」を届けたい。』と取組に込めた熱い言葉で授業を終えられました。なお本学のサッカー部員がぬくまる食堂で食糧持ち運びのボランティアをやっていることの紹介もありました。

 授業終了後は、地域連携推進センター主催の「地域活性化論研究会」を開催。高橋係長、鹿討社長、花巻市市役所職員2名、市民2名、教職員2名の参加で、授業振り返り・情報交換・意見交換を行いました。


左から岡田学長、鹿討社長、髙橋係長

    
高橋係長授業          鹿討社長授業          授業風景