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遠藤ゼミ(専門演習Ⅰ/Ⅱ合同)で「銀河の里(木質バイオマス熱利用・農福連携・就労支援事業所)」を学生+教職員でフィールドワークしました

授業関係
 5月10日(火) 遠藤元治教授ゼミ専門演習Ⅰ(3年生)・Ⅱ(4年生)合同で市内幸田にある「社会福祉法人 融和会 銀河の里」に地域内エコシステムモデルの実践(燃料チップ・薪製造と利用)および「福祉×農業×哲学」をかかげた農福連携、就労支援事業の現場を学生13名、教職員3名でフィールドワークしました(写真1)。

 「銀河の里」と本学は連携し「花巻市および周辺地域内エコシステムモデル構築事業地域協議会」中核メンバーとして木質バイオマスエネルギーの熱利用実現に取組んでいます。燃料チップ製造を担当している秋山さんとチーム・チッパーズの皆さんに現場を案内して貰いました。原料ヤードでNEXCO東日本(株)北上事業所(協議会メンバー)から購入している高速道路管理伐採木を確認。この原料は枝葉(敷料・肥料用)、小径木(燃料チップ用)、大直木(薪用)に仕分けされています(写真2)。次にチッパー建屋で小型移動式チッパーと背板の室内乾燥、フレコンバックに入った製品チップ等を見学(写真3)。次に特養老人ホームにDIY工法で自前設置した50kwチップボイラーを見学(写真4)し、その手作り感を確認しました。このDIY経験は今年度の富士大学の130kwチップボイラーの設置に活かされます。同行した管財係の白戸さん、佐々木(智)さんにも「地域エコ」の現場現物を確認して貰いました。5時限目授業等のある学生(4名)と白戸さん、佐々木さんのFWはここまでで大学に戻り、その後は残った学生9名と遠藤で農福連携の作業現場を見学しました。
銀河の里は入所者と就労者が一緒となり農業(稲作、りんご、ブドウ、ハウス葉物野菜)をやっています。まずリンゴ畑でリンゴの花の受粉作業を見学(写真5)、次にブドウ畑で芽の選別作業を見学(写真6)、最後に葉物野菜農場見学(写真7)。この農場では冬場は薪ボイラーが補助熱源で使われています。この3つの現場見学でFWを終了しました。
 短時間でしたが「銀河の里」が目指す事業内容、取組姿勢を現場で確認できた環境教育の場ともなりました。  

 学生の感想には下記の様なものがありました。
「原料の材を無駄なく利用するためにいろいろ工夫、試行錯誤をしている事に驚いた。」、「DIYによる工夫でコスト削減を図っている。この工夫は他でも応用できる。」、「材の仕分けは大変だと思いました。だけど働いている人がそこにやりがいを見つけている。それが凄いと思った。」、「高速道路の管理伐採木が利用できることでネクスコと銀河の里でWIN-WINの関係が出来ているのが良い。」、「ただ木質バイオマス利用をしているのではなく、地域環境のためにエコシステムモデルを導入している。仕事ではコストメリットよりは、”人“を大事にしようとする印象を強く受け、素晴らしいと思いました。」、「畑や農園で沢山の人が働いていた。農福連携の本気度を感じた。」、「技能を実習生に優しく作業の説明をしていたり、明るく挨拶してもらったりとコミュニケーションが多く充実している職場であると感じた。最近勉強した社会人モデルを重視している理想環境に限りなく近いと思った。」、「農福連携や自分では結びつかないような組み合わせで新たな価値が創造できていると感じました。」、「就労支援の方々が実際に真剣に支障なく活き活きと働いている所を見て、こういう支援の輪がもっともっと広がればと思いました。」等々がありました。

写真1)銀河の里の皆さんとの集合写真


写真2) 原料ヤード見学 (材が仕分けされています。)


写真3) チッパー建屋見学 (建屋内に移動式チッパー、背板積み木乾燥、フレコン詰め製品チップが有ります)


写真4) 50kwチップボイラー (手前のサイロがDIY作品です)


写真5) リンゴ畑作業見学


写真6)ブドウ畑作業見学


写真7)葉物野菜農場見学