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第7回「地域活性化論」 『立地適正化計画とリノベーションまちづくり』、『花巻の若者が誇れるまちをつくろう』が行われました

授業関係
 10月27日、花巻市建設部都市政策課都市再生室の小原紘主任、㈱トルクスト代表取締役 の髙橋亮氏を講師としてお迎えし、花巻市のまちづくりと地域根ざす事業活動のお話をいただきました。

 小原主任の実家は花巻のコメ農家です。大学生の時「若者の力で花巻を盛り上げる団体HANALLE(ハナレヤ)」の構想を聞き、「まちづくり×ひとづくり」に興味がわきハナレヤを設立し、その活動に直接かかわる行政職を志し市役所職員となった方です。今もHANALLE活動を継続中。講義ではまず都市政策上の課題(公共施設の老朽化、都市のスポンジ化等)の認識を、次に「立地適正化計画の取り組み」と「リノベーションまちづくり」について、その内容と実績を映像資料で分かりやすく解説をいただきました。行政の仕掛け(立地適正化計画事業の活用)と民間活力(リノベーションまちづくり)がどう連携したのか、そしてその結果、まちなかで何が発現しているかの講義でした。そのエキス(実例およびこれからのビジョンと取組みの方向性の整理)はHANAMKI RENOVATION VISION BOOKにまとめられています。「まちづくり」へのアプローチはたくさんある。自分のやってみたいこと・実現してみたいこと。これを口に出そう!! 割とすぐ近くに仲間がいます。応援してくれる大人も実はすぐ近くにいるよ、という自らの経験にもとづく説得力のあるお話でした。

 後半は、㈱トルクストの高橋さん、花巻市出身1984年生まれ。趣味はスノーボードとDIY。「挑戦が大好き」という方の授業でした。TORUKUSTという社名は、日本語の「つくろうっと!!」のローマ字表記の逆さ読みでお洒落。「Make作る」、「Build造る」、「Create創る」の3つのT(つくる)にこだわり、「花巻の若者が誇れるまちをつくろう」と活動しています。花巻のまちなかの遊休不動産をリノベーションした店づくりをしていますが、それをDIYでやってのけています。全国のスノーボーダーとの語らいの中で生まれた「自分たちが誇れる場所をつくる」という情熱でやりはじめ、気が付いたら市内に4店舗の飲食店を経営、そして5店舗目として手掛けたのが2019年に開業したLit work place(花巻駅東口にある民芸店を手作りのパンとビールが楽しめるブリューワリーカフェにしました)です。発想の経緯、仲間との建設の様子など、たくさんの画像での紹介がありました。「リノベの魅力は、人との繋がりづくり。リノベは歴史と今までの想いを繋ぐ。リノベは最大の地域活性化ツール!!」という迫力ある講義でした。後半は、アメリカで住みたい街No.1に選ばれているオレゴン州ポートランドの紹介(本年7月にこれからの活動への参考にすべく訪問)がありました。人々がまちを愛し、ローカルファーストの文化で生活を楽しんでいます。このポートランドに見習い、花巻を全国一のかっこいい田舎町にしたい!!しよう!!というメッセージで講義を終了されました。

 講義終了後は、地域連携推進センター主催の「地域活性化論研究会」を開催。講師のお二人、市民参加者1名、本学教職員4人の参加で、授業振り返り/情報交換/意見交換を行いました。

写真1 左から 高橋さん、小原さん、遠藤教授


写真2  授業風景


写真3 授業風景


写真4 授業風景


写真5 地域活性化論研究会