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新着情報

「地域創生論」の第十二回講義が行われました。

授業関係
6月29日、岩手県岩泉町長 伊達勝身氏による地域創生論第12回目の講義が行われました。
テーマは「岩泉町の地域振興と地域創生戦略」です。

冒頭、昨年の岩泉町台風被害を振り返り、地域振興協議会ごとに自主防災組織が設置され独自の避難訓練を行ってきたが、それでも実際の対応は困難を極めたこと、復旧から復興の段階に移り、幾多の課題があるけれども主体的に誇りを持って岩泉町のまちづくりが進められていることが語られていきました。

岩泉町には105の集落があり、小集落、山間地が特徴です。
岩泉町では集落の孤立解消のために携帯電話やブロードバンドなどを先駆的に整備してきましたが、台風被害により道路や橋、電気、水道に加えケーブルTVやブロードバンドなど、生活に直結する社会基盤の整備を一からやり直さなければならない現状にあります。
問題は「時間と金」であり、例えば集落を孤立から守る「生活橋」の再建に国の補助金が費用の半額しか出ないなど制度の壁をどうするか、人材の確保はどうするかなど幾多の課題があるのだが、しかし、もともと町外の資本も人材も当てにできない中で、自ら第三セクター方式でまちづくりをしてきたのが岩泉町の歴史であり、人々は孤立ではなく自立して生活していることに誇りを持っている。集落を維持しつつ、地域資源活用型の産業振興と防災とを結びつけたまちづくりを進めていくとの力強い言葉で伊達氏は講義を締めくくりました。

授業後半は岩泉町の被災克服とまちづくりの進め方を巡って実に活発な討論が展開されました。