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新着情報

フィールド・ラーニング報告 「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」(岩手大学農学部)にて実施

授業関係
本学と岩手大学農学部は、2016年5月に「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター(FSC)」(岩手大学農学部附属教育研究施設)の共同利用について協定締結をしています。
今年度も前期は2回のフィールド・ラーニング(FL)授業を行いました。
一次産業と地域と経済学の結びつきを体験型学習を通して学びました。

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1.滝沢農場、滝沢演習林でのフィールド・ラーニング
日 時:7月11日(水)午後
参加者:教養演習(1年生…高畑ゼミ、高坂ゼミ、関上ゼミ)
専門基礎演習(2年生…遠藤ゼミ)の、学生17名、教員3名 計20名
内 容:滝沢農場…トマト畑のマルチ張りと苗の定植作業―写真1(2枚)
ブルーベリー摘み収穫作業
滝沢演習林…花巻地域を事例に森林利用の地域経済効果や森林の果たす多面的機能(土砂・洪水災害防止、水源涵養や保水)等、林内を散策しながらのミニ講義―写真2

学生の感想
・やはり大事なのは地域を主体とした経済だということを改めて感じた。林業は今後の日本が力を
入れていくべき産業であり、その必要があると考えた。
・今、日本は木を持て余している事を知った。何故、自国の資源を活用しないのか、調べてみたい。
・人間がエネルギーを得られるのは食物によるが、その食物は太陽エネルギーによって成長するこ
とを知って、エネルギーのつながりがわかった 等々。

写真1
 

写真2




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2.御明神(雫石町)牧場と御明神演習林でのフィールド・ラーニング
日 時:8月1日(水)~2日(木)一泊2日
参加者:社会共生論受講生(担当:高橋榮幸先生)、教養演習(藤原・遠藤ゼミ)、学友会執行委員会の、学生12名、教員2名 計14名
内 容:御明神牧場…ミニ講義(写真3)では、農業は、食品素材生産額としてGDPの1%ほどにしかならないが、消費者の手に届くまでの下流の製造業、流通業、飲食店等
を加えるとGDP10.4%(2010年)の規模となり重要であること。そして加工流通の付加価値を取り込むこと(6次産業化)で収入を増やせる等、経済学を学ぶ学生向けの話をしていただきました。
牧場実習は、牛舎管理体験(牛の鼻紋(人間でいう指紋)の採取、雄牛の去勢手術と雌牛の卵巣超音波検査排卵予知の見学、子牛への人工授乳作業体験等)でした。-写真4
  御明神演習林…ミニ講義で、林業先進国であるオーストリアの状況の紹介。
持続的な森林経営が重要で、そこは経済学の出番。経済学を学ぶ学生には、日本でも、そのことをもっと考えて欲しい―という訴えがありました。
その後は、林内での高性能林業機械運転実習(バックホーのアタッチメントのザウルス型グラップルを操作しての切断短材丸太の積み上げ競争)を全員が体験し、現代林業に触れました。―写真5

写真3


写真4


写真5


学生の感想
・自然資源に恵まれている日本では一次産業の維持は社会の支えの鍵になれる。
・森林が地球環境の保全に寄与していることを知り、林業の大切さを知った。
・畜産は防疫管理がたいへんで細心の注意がはらわれていることを実感した 等々。