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第8回「地域創生論」が行われました

授業関係
 木々の緑が眩しい6月4日、通常の対面授業が再開されてから最初の「地域創生論」の授業が行われました。授業回では第8回目にあたります。今回は、株式会社アイオー精密社長の鬼柳一宏氏を講師にお迎えしました。
 1977年に花巻市で設立された株式会社アイオー精密は、産業用ロボット向け精密部品加工を主力とする受託型加工業として日本最大級の規模を有し、世界中に取引先をもつグルーバル企業。「変種変量・超短納期生産」「社内一貫生産体制」「ITの積極的活用」と、発想の転換と弛まぬ技術革新により、地方のものづくり企業でも、ITと物流インフラをフル活用すれば生産性改革によって世界と戦えることを証明しました。今回は「グローバルで戦う地域の先進企業の哲学」とのテーマで、鬼柳氏にその根底にあるアイオー精密の経営哲学について語っていただきました。
 それは、先進的、革新的なものづくりに挑戦し、グローバルな競争で勝ち続けられる企業であることのその先には何があるのかを示唆するものでした。鬼柳氏はそれを「従業員の物心両面での幸福」、そして顧客や地域、全ての関係者が共に豊かになれる「社会の公器としての貢献」であるとします。ものづくり企業にとって技術革新や生産性の向上が重要であることは間違いない。しかしそれが最終的な目的なのではない。根底には人と地域と社会がある。その実践と哲学が、車の両輪のように相まってこそ、世界に通用する地域の先進企業が創り出されたのである。今回の授業には鬼柳氏のこうしたメッセージが込められていたように感じられました。
 授業の最後、質疑の時間では、具体的な企業戦略やこれからの企業に求められることなどに関し、活発な意見交換がなされました。