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新着情報

フィールドワーク「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター」(岩手大学農学部)本年度1回目を実施しました。【教養演習(吉田ゼミ)、専門基礎演習/専門演習Ⅰ(遠藤ゼミ)】

授業関係
 本学は岩手大学農学部と「寒冷フィールドサイエンス教育研究センター(FSC)」共同利用の協定を締結しています。リベラルアーツとして地域環境資源および一次産業(今回は農業と林業)と経済学の結びつきを学ぶ体験型学習フィールドワークを行いました。
〇滝沢農場、滝沢演習林でのフィールドワーク
日 時:7月8日(水)午後
参加者:教養演習(1年生…吉田ゼミ)。専門基礎演習、専門演習Ⅰ(2年生、3年生…遠藤ゼミ)の学生14名、教員2名 計16名
内 容:農場到着後、由比進教授(野菜育種学)からミニ講義を受けました。日本人ひとりが1年間に食べる野菜や穀物の量はどれ位でそれを収穫するには何粒の種が必要か。白菜やトマトの品種改良の面白さと大変さ、日本の食糧安全保障問題等、また由比先生が開発したクッキングトマト新品種の「すずこま」の市場開拓(マーケティング手法)までと幅広い面白いお話がありました(写真1,2)。その後は、ダイズの選別作業実習(写真3,4)とブルーベリー摘み収穫作業(写真5,6)を行ない、場内見学(水田や果樹園)では新種開発や稲作の経済性のお話を伺いました(写真7,8)。「黒千石米(レシピ付き)(写真9)」と「ブルーベリー(写真10)」のお土産を貰いました(ブルーベリーは自分で摘んだもの)。
演習林では山本信次教授(地域資源管理学)から森林利用の地域経済効果や森林の果たす多面的機能(生物多様性維持・水源涵養や保水・森林浴機能)等について林内を散策しながらミニ講義を受けました(写真11)。途中山本先生も初めて見たというアカ松に張り付く大蛇を観察出来て皆で驚きました(写真12)。

 農場での学生達の感想には、「食物の品種改良というのは簡単には出来ず、長い期間、人生をかけて行っている事を知った。新しい品種を作るのも、広める(マーケッティング)のにも多くの苦労があるのが知れた。」、「土地や環境に適した品種改良の大変さを学べた。」、「ブルーベリーをたくさん持ち帰れたのが楽しかった。米のことも勉強になった。」、「農業は自然の力と人間の力で成り立っていることを肌で体験できてよかった。」、「食べ物を育てる大変さを知った。」、「ブルーベリー、大豆共に手触りを感じながら学べることが出来て良かった。」などがありました。
演習林での感想には、「森林の自然は全体が共存し合いながら生きているのだと知りました。」、「木材の生産には50年以上の長い時間がかかるのはとても大変だと思った。でも時間をかけている割にはその値段が安くびっくりした。」、「カラマツは細胞が斜めで螺旋状になるために建築用材には向かず合板用に使われている。樹種の違いを知った。」、「昔はマツ林が利用されていたのでマツタケは多く採れたが、近年は人の利用が少なくなり土壌が富栄養化しマツタケが採れなくなっている。適度の森林利用は望ましい事がわかった。」、「有意義な体験をすることが出来た。機会があれば一日かけて説明を聞きたいと思った。」などがありました。

  
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