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新着情報

SDGs研修会を『カゲツドアーズ みんなのサロン(市内リノベーション施設)』を利用し遠藤ゼミ専門演習Ⅰ/Ⅱ合同で実施しました

授業関係
 11月9日と11月16日(4・5時限)に専門演習Ⅰ(3年)/専門演習Ⅱ(4年)の合同ゼミで、カゲツドアーズ社員、花巻市地域おこし協力隊の皆さんにもご参加いただき「SDGsdeで地方創生カードゲーム体験会」を行いました。

 両日とも、講師の高橋 直樹さん(SDGs de 地方創生公認ファシリテーター、SDGs for school認定エデュケーター)から、SDGsと地方創生がどうつながっているのをわかりやすく解説して貰い、SDGsの考え方が持続可能な日本を創るのに非常に効果的であることをゲームを通して体験しました。

「SDGs de地方創生カードゲーム」は、日本国内の架空の町、少子高齢化・人口減少の問題を抱える中山間地域にある地方都市がモデルです。参加者は、6チームに分かれ、4チームが住民、2チームが行政職員の役で、この地域が今後の12年間でどうなっていくのかをシミュレーションするゲームです。各チームは志や目標(指定された課題)に向いプロジェクトを立ち上げ、目標(どんなまちが持続可能か、人口/経済/環境/暮らしの各視点・指標から)に向かって行動します。必要な資金や人材をどう工面するか等実社会を模擬した行動参加が求められるものです。頭と体を使った体感が出来ます。

第1回目(11月9日)と第2回目(11月16日)の結果は、下記の通りです。

   
写真1)11月9日 1回目の結果   写真2)11月16日 2回目の結果

 1回目(11月9日)は率先して動くことに躊躇し、勇気を持って動こうとした時には時間切れという結果となりました。住民4チームの内、課題を達成できたのは1チームだけ。町のパラメータ(人口/経済/環境/暮らし)は、スタート年のポイント5。環境だけが少し改善し6となり、人口と経済が悪化、暮らしは現状維持となりました。どうしてこういう結果となったのかの振り返りを行い、どう行動すれば良いのかを話し合って1回目は終了しました。

 2回目(11月16日)はカゲツドアーズ(SS建築デザイン室有限会社)の佐々木江美社長から「リノベーションまちづくりとSDGs」のミニ講話を聞いてからスタート。この施設がいかにして実現できたのか、該社の企業理念などをお聞きしました。前回同様カゲツドアーズ社員(石塚春花さん、伊藤真帆さん)、そしてこの回は、花巻市地域おこし協力隊の内田祐貴さん、サブファシリテーターで多田真弓さんにも参加いただきました。
 カードゲームは第1回目と同じく6チームとしましたが、1回目に参加できなかった学生4名も加わり、メンバーの役割や組み合わせ変えて行いました。その結果が写真2です。
 2回目は1ターン目から対話が生まれ、課題プロジェクトカードを吟味し行動を選択しています。3ターン目からはまちは協働し、楽しく住みやすいまちの雰囲気となり、結果は素晴らしいまちになりました。全チームが課題を達成。そして、町のパラメータは5からそれぞれ、人口8/経済9/環境10/暮らし14とポイントを伸ばすことができました。学習効果が発揮され、2週連続での研修会を企画した狙いが当たりました。学生たちは、十分手応えを感じたと思います。

 翌日、高橋さんから下記のメールをいただきました。
「学生の感想をしっかり読ませていただきました。皆さん、やはり大学生ですね。素晴らしいコメントが多く感動しています。リアルなまちづくりをイメージしてゲームをやっている学生、しっかり自分ごとにして取り組んだ結果が昨日だったと思います。1回目は誰しも半信半疑ですから仕方ないにしても、昨日の結果は大学生にやって、これまでで最高のスコアでした。こんな変化を学生に体感して貰いたいという遠藤先生の思いで連続開催してみましたが、その狙いはばっちり当たりましたね。以下省略」
                                 
 遠藤ゼミでは今後も「みんなのサロン」の有効利用、活用方法を皆で考えていきます。

        
写真3)11月16日 終了後の集合写真  写真4)佐々木社長のミニ講話 


写真5)左:高橋ファシリテーター    
     右:多田サブファシリテーター


写真6)参加者の協働 1回目(11月9日)


写真7)参加者の協働 2回目(11月16日)