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新着情報

第11回「地域活性化論」 ―人と資源のつながり― 「花巻信用金庫の取り組み」と 「花巻の若者が誇れるまちをつくろう」が行われました。

授業関係
12月9日は花巻信用金庫の漆沢俊明理事長と㈱トルクストの高橋亮社長を講師としてお迎えしました。

漆沢理事長の授業は、信用金庫の位置づけ、信用金庫と銀行の違い、信用金庫の3つのビジョンの解説から始まりました。
続いて花巻信用金庫の概要、経営理念と基本方針のお話でした。
「地域経済の健全な発展と豊かな暮らしの実現」が基本方針で、「地域内の中小企業ならびに地域住民の金融の円滑をはかり、もって地域社会の反映に貢献し、日本経済の発展に寄与する」が基本方針です。
続いて、具体的な取組事例として「1.花巻 夢・起業家塾」、「2.お客様販路拡大支援」、「3.交流人口増加への取り組み」、「4.花巻市との包括連携協定」、「5.東北大学との連携」、「6.富士大学との連携」、「7.成年後見サポートの取り組み」についてわかり易い教授がありました。
数々の事例で「儲ける事だけを最優先とはしない」理事長の経営姿勢に驚きと感銘を示した学生は多数でした(レスポンカードより)。
この「地域活性論」の民間講師の殆どの方は、この「夢・起業家塾」の出身者です。
この事実が花巻信用金庫の素晴らしい活動を証明しています。
最後に、「人と資源のつながり」として、「1.地域活性化への想い」、「2.事業を通じた社会貢献」、「3.四つのキーワード」の教示がありました。
事業の利益移転は金銭には限定せずに行っており、これが信用金庫の社会貢献であるというお話でした。
四つのキーワード「夢・志」、「感動」、「連携」、「相互支援」は事例に結びついており、説得力のある講義でした。

後半は、㈱トルクストの高橋さん、花巻市出身1984年生まれ。
趣味はスノーボードとDIY。「挑戦することが大好き」という方の授業でした。
TORUKUSTという社名は、日本語の「つくろうっと!!」のローマ字表記の逆さ読みでお洒落。
「Make作る」、「Build造る」、「Create創る」の3つのT(つくる)にこだわっています。
花巻のまちなかの遊休不動産をリノベーションしてお店をつくってしまいました。
しかもそれをDIYでやってのけました。そのお話でした。
全国のスノーボーダーとの語らいの中で生まれた「自分たちが誇れる場所をつくる」という情熱でやりはじめ、気が付いたら市内に4店舗の飲食店を経営、そして5店舗目として手掛けたのが2019年に開業したLit work placeです。
この店は第1回リノベーションスクール(2017年)での構想を元に、花巻駅東口にある民芸店を、手作りのパンとビールが楽しめるブリューワリーカフェにDIYでリノベーションしたものです。
その発想の経緯、仲間との建設の様子など、たくさんの画像での紹介がありました。
店内の風景は今も変わり続けています。
「やろうと思えばできる!! みんなやらないだけ。リノベの魅力は、人との繋がりづくり。
リノベは歴史と今までの想いを繋ぐ。
リノベは最大の地域活性化ツール!!」という言葉で迫力ある授業を終えられました。

授業終了後は、地域連携推進センター主催の「地域活性化論研究会」を開催。
漆沢理事長、高橋社長、花巻市役所職員3名、市民1名、教職員3名、学生4名の参加で、授業振り返り・情報交換・意見交換を行いました。




左から、佐藤取締役(花巻温泉)、高橋社長(トルクスト)、漆沢理事長(花巻信金)、山口社長(紫波グリーンエネルギー)、岡田学長。


漆沢理事長講義 


高橋社長講義 


講義風景 


地域活性化論研究会