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「資源・エネルギー特論」(遠藤教授)で木質バイオマス発電所をフィールドワークしました。 ―花巻バイオマスエナジー―㈱及び花巻バイオチップ㈱見学-

大学院
 2021年12月20日(月) 大学院(経済・経営システム研究科)の「資源・エネルギー特論」で、地元花巻市にある木質バイオマス発電所を大学院生5名がフィールドワーク(FW)見学しました。
 
 本学は使用する電力の全量この花巻バイオマス発電所からの電気で賄っています。その発電所を見学しました。まず㈱花巻バイオマスエナジーの河合部長様より事業概要の説明をいただき(写真2、写真3)、その後現場を見学しました。この発電所の特長は発電部門の会社である㈱花巻バイオマスエナジーに地元資本が計11.2%入っており【花巻市役所(3.2%)、みやぎ生活協同組合(2.4%)、いわて生活協同組合(2.4%)、地元林業者(3.2%)】望ましい事業形態(地域経済への効果)として注目もされています。花巻市役所はじめ市の関連施設(市内小中学校等)は全てこの発電所から電力を利用しています。通常木質バイオマス発電所は山の中にありますが、市街地にあるのも全国的に珍しい事例です。
 本学は再生可能エネルギーの環境教育現場として同所を学部授業でもFWしています。その度、同所の事業進展を感じますが、今回は新規導入した大型移動式チッパー(切削型 国内最大級)の稼働現場を見学できました(写真4)。また、より安定した燃料材の確保目指し、従来設備では利用できなかった根っこや剪定枝など(現状は廃棄物処理されています)を燃料化出来る中間処理設備(破砕機+スクリーンで)を設置中です。その設置現場(写真5)および大型移動式チッパー(破砕型 国内最大級)(写真6)も見学できました。

FWの感想・所感には下記の様なものがありました。
「廃棄物として処理されていたものを価値あるもの転換させることはとても根気が要ると思うが是非成功して欲しい。」
「利用できる原料を少しでも確保しようと工夫している。それにしても未利用材(発電用に供される木材)の量の多さに驚かされた。」
「とても充実したFWだった。設備の大きさやその実際の稼働、木の匂い、現場で働く人々の姿を実際に見れて、とてもよい体験が出来た。」
「丸太をただ燃やしているだけだと思っていたが、原料材のトレーサービリティ管理、乾燥度合いの管理等々細かな運用に感心した。」
「バイオマス発電所が森林の循環利用に役立っている事が理解出来た。」
「見学することで初めて知れたことや沢山の発見があり、とても充実した時間になりました。実際に目で見て見学することの大切さを実感しました。」


写真1  FW集合写真

    
写真2 川合部長説明      写真3 河合部長説明      


大型移動式チッパー稼働見学(切削型 国内最大級)

    
現場見学 中間処理設備(生木対応)


大型移動式チッパー(破砕型 国内最大級)