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新着情報

「花巻市および周辺地域内エコシステムモデル構築事業」 令和3年度第2回地域協議会が本学で開催されました

お知らせ
 令和3年12月16日 林野庁『林業成長産業化総合対策 地域内エコシステムモデル構築事業』の第2回地域協議会が本学で開催(web併用)されました。

 この協議会では川上(木質資源供給者)、川中(木質燃料製造者)、川下(木質燃料利用者)の連携による木質バイオマスの熱利用の普及を目指しています。本年度の事業進捗の中間報告につき協議を行いました(写真1)。

1. 地域内エコシステムとは
 市町村レベルでの小規模な木質バイオマスエネルギーの熱利用により、森林資源を地域内で持続的に循環させる仕組みです。このシステムを構築することにより、エネルギーの地産地消によって資金流出を防ぎ、地域の活性化また地域関係者への利益還元を目指しています。

2.中間報告
①実証試験
  銀河の里では、銀河の里(特養、50kW用)ならびに大迫支所(200kW用)への燃料チップ供給に向け、小型移動式チッパーの試験的運用を開始しています。準乾燥チップ製造に向けた各種試験(原木乾燥試験、チップ乾燥試験等)を行っています(写真2)。
②事業進捗 
・花巻市役所大迫支所ボイラーへの燃料チップ供給開始とボイラー運転開始報告
  銀河の里から11月2日に初荷(写真3)、11月14日に点火稼働開始(写真4
・森林組合施業地(皆伐地)の林地残材回収試験 (写真5
・新規熱需要調査
  花巻信用金庫から紹介で市内の社会福祉法人 大谷会の3施設を調査中。
  施設概要・熱利用状況等報告(写真6)。概略経済性試算は年度内終了予定。
・チップボイラーの導入進捗
  銀河の里 特養ホームへの50kwボイラー 自前+DIY工法で進行中
  富士大学 学生寮への130kwボイラー 令和4年度補助金申請準備中

 なお、当日は同協議会に先立ち午前中に、銀河の里(写真7)および大迫支所ボイラー(写真8)の見学会を開催しました。今回は、花巻信用金庫漆沢理事長、農林中央金庫営業企画部藤尾啓一担当部長(森林)、岩手林業新報社主幹の酒井博忠氏のオブザーバー参加がありました。見学会/協議会は本学がホスト役を果たし、専門演習Ⅱの遠藤ゼミ4年生2名も参加しました。


写真1) 地域協議会 富士大学6号館2階第会議室


写真2) 実証試験 中間報告


写真3)  大迫支所ボイラーへ初荷(11月2日)


写真4) 大迫支所ボイラー点火、運転開始 12月14日午前


写真5) 林地残材回収試験  12月15日午前


写真6)新規熱需要調査 (社会福祉法人 大谷会施設)


写真7) 現地見学会  銀河の里 新設ビニールハウス


写真8) 現地見学会 大迫支所チップボイラー棟

※写真はクリックで拡大されます。