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新着情報

岩手・木質バイオマス研究会/富士大学共催 第246回 「木勉会(木を勉強する会)」が富士大学と銀河の里で開催されました。

イベント
5月29日に富士大学6号館大会議室での座学、および富士大学構内と銀河の里(市内幸田)サイトの木質バイオマス利用施設の見学研修会が行われました。木勉会は岩手大学等が幹事となり岩手県内の森林/林業/木材産業に関わる産官学の関係者による伝統のある勉強会です。今回は富士大学と銀河の里が実践する「花巻市および周辺地域内エコシステム事業(燃料用チップ生産とチップボイラー運転等)」につき、本学経済学科遠藤元治教授が案内役となり実施されました。

岩手大学の伊藤幸男准教授(岩手・木質バイオマス研究会会長)の司会で始まり、まず長年林野庁行政に関与している岡田学長から地域エコ事業の政策的な位置づけ、そして富士大学の地域貢献事業として意義につき冒頭解説がありました(写真1)。続いて遠藤教授が地域エコ事業の内容を紹介しました(写真2)。座学終了後は大学構内の燃料チップヤードで小型移動式チッパーによる燃料チップ製造デモ運転の見学(写真3)、大学学生寮での試運転が開始されたチップボイラー設備(ボイラー本体やDIYで設置されたチップサイロ等)を見学しました(写真4)。

その後は銀河の里へ移動。銀河の里チップヤードで、枝葉から消し炭(土壌改良材)つくり(写真5)と堆肥つくり(写真6)、小径木から燃料チップつくり(写真7)、大径木からは薪を製造しています。その現物を確認しました。また地元の小友木材店が開発し和同産業でつくられている丸太搬出作業車(馬搬の電動化)の「山猫」も見学しました(写真8)。

銀河の里は農福連携(農業)の実践で無駄のない木質バイオマス利用を行っていることを確認しました。次に温室の補助熱源の薪ボイラー(写真9)、そして特養老人ホームの50kwチップボイラー(写真10)を見学しました。銀河の里でのDIYによるサイロ設置の経験が富士大学のサイロ設置に活かされていることを確認して貰いました。

参加者は29名で下記の所属の方がたの参加がありました(順不同)。(株)小友木材店、岩手林業新報社、花巻農林センター、森林総研東北支所、三田農林(株)、(株)山下組、紫波グリーン(株)、岩手南部森林監督署、(有)グリーン総業、岩手県立大学、岩手県林業振興課、(株)ウッティかわい、日本森林技術協会、岩手・木質バイオマス研究会、岩手大学、富士大学(写真11:集合写真)

写真1 岡田学長挨拶

写真2 遠藤教授 座学解説

写真3 富士大学構内オンサイト チップヤード

写真4 富士大学学生寮 130kwチップボイラー

写真5 消し炭(土壌改良材)つくり

写真6 堆肥つくり

写真7 燃料チップつくり

写真8 山猫(丸太搬出作業車 馬搬の電動化版)の説明

写真9 温室用(水耕栽培)薪ボイラー (補助熱源)

写真10 銀河の里 50kwチップボイラー

写真11 集合写真 銀河の里食品工場前