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新着情報

第2回 地域活性化論 「地域活性化とは何かを考えてみよう」が吉田哲朗教授により行われました。

授業関係
 9月21日の第2回は吉田哲朗教授による「地域活性化とは何かを考えてみよう」が行われました。まず、地域活性化を「地域経済の活性化や人口の社会増(転入>転出)を目的に含む様々な試み」と定義することの重要性を述べられました。次に地域経済が好調でも人口減少し、2017年以降に一定の意歯止めがかかった鹿児島県長島町の事例の紹介がありました。需要側(住民)のニーズ(若い人に将来の選択肢を与える)にそって地域住民が地域に住みたくなるような施策(IT環境とコンテンツの整備、ぶり奨学金や空き家バンク)の実行があり、それが実現出来たのは以下の過程を重視したから、との解説がありました。
 1.個人や団体の特性(できること)と要望(やりたいこと)について、足を使ったface to faceによる対話で理解して「人のつながり」による信頼関係を作り、それを構築・拡張することで、地域活性化の当事者とする過程
 2. 地域内の当事者を含む「人のつながり」で需要側と供給側の特性と要望を、必要に応じて外部の人の意見も積極的に取り入れて調整する過程
最後に、「人を惹きつける」というテーマで花巻市内の3つの地域企業を簡単に俯瞰し、「面白い仕事、やりがいにある仕事」を従業員に提供することで、それらの企業は活性化に成功しているとの紹介がありました。

学生の授業レスポンスカードには、
・政策は住民に押しつけるような形になってはいけないということが理解出来た。共に考え築き上げる形で行われるのが理想のため、地域コミュニティが重要と考えられる。また、行政の人々との距離を縮めることがその第一歩になるのではないかと考えた。
・住みたいと思わなければ活性化には繋がらないーーはほんとその通りと感じました。
・地域活性化は簡単ではいことを改めて知った。一番は皆の力が合わさらないと出来ない。だからこそ一人一人の協力と手助けは必要と思うし、地域を理解することが大切だと思う。
・街への愛が地域を活性化させる!!
などがありました。
 本講義は、活性化事例を紹介し、「地域」をこれから担う学生諸君と現在担っている市民受講者の皆さんに、「地域」が抱える諸課題の解決策を学修する機会の提供を目指しています。講義の最後に質疑応答の時間があります。積極的に参加してください。


写真1 左:吉田哲朗教授(第2回 講師)  右:遠藤元治教授(担当)


写真2:授業風景


写真3 授業風景