6月25日（水）、吉田哲朗ゼミ（専門演習Ⅰ）では、第2回目のフィールドワークとして、花巻市に本社を構える有限会社東北物産を訪問しました。

有限会社東北物産は、住宅のリフォーム・内装工事を中心に、地域に根ざしたものづくりと住環境の改善に取り組む企業です。創業は畳屋から始まり、現在は3代目の高橋英明社長のもと、従来のB to B（業者間取引）からB to C（一般顧客向け）への業態転換を進めています。
自社設計によるショールームや雑貨ショップの併設など、従来の建設業の枠を超えた独自の地域密着型ビジネスを展開しています。

当日は、代表取締役社長・高橋英明氏より、事業の変遷や経営戦略、地域との関わりについて講演をいただいたほか、ショールーム、雑貨コーナー、工場の見学も行いました。

高橋社長は、かつて元請企業に依存した働き方に限界を感じ、職人の労働環境や利益構造の改善を目指してB to Cへの転換を決断。
その過程で営業・集客の課題に直面しながらも、自社設計によるショールームの開設、雑貨コーナーの併設、イベントの開催などを通じて地域住民との接点を増やし、知名度と信頼を高めてきた歩みを語られました。

また、「まずはやってみること」「やらなければ何も始まらない」といった高橋社長の言葉からは、失敗を恐れず挑戦する姿勢や、地域の人々を大切にする企業理念の大切さが伝わり、学生たちは大きな学びを得ました。

今回のフィールドワークを通じて、企業の実際の経営現場や地域との関わりを肌で感じる貴重な機会となりました。
今後はゼミ内での振り返りや感想文の提出を通じて、学びを深めていきます。