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闇バイトや薬物の危険性とは?講習会で注意喚起

イベント
夏休み前に考えたい、“自分の身を守る力”
― 在学生向け「生活安全講習会」が開催されました ―


「ちょっとした油断が、大きなトラブルにつながることもある」。そんな気づきを与えてくれる講習会が、7月9日(水)に在学生を対象として実施されました。テーマは“生活の中のリスクとどう向き合うか”。当日は362名の学生が出席し、夏休みを前に自分とまわりの安全を改めて見つめ直す時間となりました。


知っておきたい、身近な“危険”とその対策

講習は3部構成で行われました。まず紹介されたのは「いわて産業人材奨学金返還支援制度」。奨学金の返済支援に関する具体的な制度は、学生生活を支える重要な情報です。

続いて花巻市からは「ゴミの分別」についてのお話がありました。一人暮らしや寮生活をしている学生も多いなか、地域のルールを守って分別を正しく行うことは、SDGsの取り組みにもつながるという話に、多くの学生がうなずいていました。

最後は花巻警察署による薬物と犯罪に関する講話です。最近増えているのが、SNSを通じた“闇バイト”の誘い。匿名性の高いツールを使って接触し、違法薬物の運搬や販売をさせる手口が多発しています。実際に花巻市内でも、覚醒剤の販売に関与した若者が逮捕された例があるそうです。一度関わってしまうと、脅迫によって抜け出せなくなるケースもあり、「高収入」「簡単」「受け取るだけ」といったワードには特に注意が必要です。


自分の未来を守れるのは、自分しかいない

薬物に関する正しい知識も共有されました。幻覚や妄想を引き起こすだけでなく、精神疾患や臓器障害、さらには凶悪事件や重大な事故に発展することもある薬物乱用。岩手県でも昨年度は57人が薬物関連で検挙されており、決して他人事ではありません。

講習の最後には、「良い夏休みを迎えるために、自分の行動に責任を持ってほしい」と呼びかけがありました。あなたなら、どう身を守りますか? 一人ひとりの意識が、安心できる学生生活につながっていきます。