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岩手のリンゴを支える手しごと―海邉ゼミの葉摘み体験レポート

授業関係
地域に根ざして学ぶ——リンゴ農家の「葉摘み」体験

岩手の秋を彩る果実といえば、やっぱりリンゴ。
そんな地域の産業に理解を深めようと、海邉健二ゼミの学生たちは7月の摘果作業に続き、今回はリンゴの「葉摘み」に挑戦しました。


一つの実の裏に、たくさんの手間と工夫がある

岩手県のリンゴ生産量は、実は全国3位。青森や長野に次ぐリンゴの名産地です。
学生たちはこれまで岩手県立農業博物館で学びながら、春の花から秋の収穫まで、リンゴが育つ一年のサイクルを理解してきました。
花が咲けば受粉を行い、実が育つ夏には摘果。
袋掛けで病害を防ぎ、そして秋には袋はぎや葉摘み——農家の方々の丁寧な手入れが、あの真っ赤なリンゴを生み出しているのです。


赤く染まる瞬間を支える小さな作業

今回の葉摘みでは、実にかかる葉を一枚ずつ取り除き、リンゴ全体が均一に色づくように整えました。
葉の影になっていた部分には、うっすらと葉の形が残ることも。
学生たちは「葉の付け根が枝に近くて、うっかりリンゴを落としそうになった」「きれいな赤になるまでに、こんなに手間がかかるなんて」と話していました。

葉を摘む手のひらに伝わる、リンゴの温もりと農家の知恵。
秋が深まるころには、いよいよ収穫体験も予定されています。
次に手に取るリンゴ、その赤の裏には、こんなストーリーがあることを思い出してみてください。