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9月の実りを収穫!海邉ゼミが挑んだ花巻の稲刈り

授業関係
地域とともに実る学び――海邉ゼミの稲刈り体験

ザクザクと稲を刈る音が、秋の空に響きました。
9月30日、花巻市太田地区の田んぼで、海邉ゼミの学生たちが地域の皆さんと一緒に稲刈りを体験しました。


“食”の原点を体で学ぶフィールドワーク


海邉ゼミでは、地域の産業を理解する学びの一環として、昨年度から太田地区で農業のフィールドワークを続けています。
玉ねぎの収穫や小麦刈りなど、季節ごとの農作業に携わりながら、地域の方々とのつながりを深めてきました。
特に県外出身の学生にとって、地元の方々と汗を流す時間は、地域の魅力を体感する貴重な機会。
スポーツ系の学生も多く、普段の食事で欠かせない“食材”がどう育つのかを、まさに現場で学んでいます。


ぬかるむ田んぼで感じた「一粒の重み」

今年5月に小学生や地域の皆さんと一緒に田植えをしたその田んぼで、待ちに待った稲刈りの日を迎えました。
前日の雨でぬかるんだ田んぼに足を取られながらも、学生たちは慎重に稲を刈り取り、「ほにょ※」と呼ばれる方法で天日干し。
初めて鎌を握る学生も多く、「思っていたより重労働」「お米を作るって本当に大変」と驚きと感動の声が上がりました。

米の価格高騰が話題になる今、学生たちは改めて“食のありがたさ”を実感。
これから脱穀や餅つきといった作業を地域の方々と共に行い、1年を通した米作りのサイクルを体験する予定です。

一粒のお米の裏にある、たくさんの手と時間。そのことを、彼らはきっと忘れないでしょう。

※ほにょ…刈り取った稲を天日で乾燥させるために棒に掛ける「棒掛け」のこと、またはその稲束を指す言葉