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新着情報

モンゴル生命科学大学の皆さんと深めた文化交流

お知らせ
科学技術交流がつないだ、もうひとつの学び

モンゴルから訪れた若手研究者たちの日本滞在は、実に多彩なものでした。
さくらサイエンスプログラムに採択され、本学で木質バイオマスのエネルギー利用について学ぶ今回の交流。
大学での講義や実習に加え、関連企業の見学を通して技術が社会でどう生かされているのかを体感しました。
さらに、日本の伝統文化や地域の暮らしに触れる機会も設けられ、学びはより立体的で豊かなものとなりました。

最初に訪れたのは、花巻市太田地区にある茅葺屋根の「むらの家」。
海邉健二ゼミが地域と築いてきたつながりから実現した餅つき体験では、初めて見る杵と臼に目を輝かせ、交代で力いっぱい餅をつきました。
その感触を「ユニーク」と表現した学生の言葉どおり、つきたての餅を地域の方々と一緒に丸めて味わう時間は、言葉を越えた交流のひとときとなりました。


雪国の知恵と熱気あふれる挑戦

西和賀町では、豪雪地帯ならではの自然と文化を体験しました。
雪国文化研究所で森林保全について学んだ後、日本の伝統的な雪上歩行具であるかんじきを履いて雪の森へ。
粉雪に包まれた静かな風景は、モンゴルの冬とはまた違う表情を見せてくれました。自然と共に生きる知恵を体感する時間となりました。

そして滞在中には、花巻発祥とされるわんこそばの大会にも参加。
会場の熱気と周囲のスピードに圧倒されながらも、仲間と声を掛け合いながら挑戦する姿は、研究の場面とは異なる真剣な表情を見せてくれました。


心に残るのは、人との出会い

最先端の科学技術を学ぶだけでなく、地域の暮らしや文化に触れ、人と人がつながる――それこそが今回の交流の大きな価値だったのかもしれません。
学びは教室や施設の中だけで完結するものではなく、地域社会の中でこそ深まっていくのだと実感させられます。

この貴重な機会は、花巻市太田地区の皆様、雪国文化研究所、わんこそば全日本大会運営委員会をはじめ、多くの方々のご協力によって実現しました。
国境を越えた学びを支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

もしあなたが海外からの学生を迎えるとしたら、どんな日本を紹介したいですか。
科学と文化が出会うこの交流の物語は、これからも続いていきます。