5月5日に岩手県県南広域振興局局長の堀江淳氏を講師にお迎えし、「地域創生論」第四回目の授業が行われました。ゴールデンウィーク中にもかかわらず多くの学生、市民の皆さんが受講し盛況でした。

今回のテーマは「岩手県南地域の実態と『地域創生戦略』」です。
　講義では、岩手県南圏域の８つの市町の概要としてそれぞれの地域の特性と課題を明らかにし、そのうえで各地域の人口の社会減への取り組み、地域創生総合戦略等を概観しました。
そのなかで堀江氏は、この県南圏域が製造業を中心に比較的バランスのとれた産業構造を有すること、そしてこの地域には日本有数の製造業、技術力、知名度、また世界的シェアを誇る産業や企業が存在することを紹介しながら、身近な地域のなかに様々な魅力があることを、特に若い人たちに向けて話されました。
堀江氏の講義は、柔らかく受講者に語りかけながら、一方では具体的なデータと整理された図表を用いながら科学的に思考・分析することの重要性を感じさせる、興味深い内容のものでした。
終盤には受講者から、地域振興のポイント、農業の将来性などの質問が出されるなど、充実した講義となりました。

次回は、「遠野市の課題と遠野市の地域戦略」というテーマで本田敏秋遠野市長が講義を担当されます。