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新着情報

「地域創生論」の第六回講義が行われました

授業関係
5月19日、「グローバリゼーションとローカリゼーション」をテーマに、本学大学院教授斉藤国雄先生が「地域創生論」第六回目の講義を行いました。

講義では、「地方消滅論」に関する批判と反批判を紹介した後に、テーマに関する斉藤先生独自の見解が提示されました。
すなわち、高度成長期に日本ではグローバリゼーションの流れの中で米英先進国との所得格差の平準化、国内人口移動による賃金・所得の平準化が進んだが、1990年代以降、グローバリゼーションのうねりの変化により平準化は中断し(「失われた20年」)、地方経済は矛盾した状況にある。
地方への重点移行=ローカリゼーションの動きとして「地方創生」をとらえることができ、「ゆっくり」とした構造改革によって地方の生産性向上、経済再生の「伸びしろ」を活用することができる。
更に、全く新しい経済活動や公共サービスの創出によって地方の人口減少を止めるには民間企業や地域住民、若い人たちの活躍が期待されるとして学生一人一人への期待が表明されました。

斉藤先生の講義はグローバリゼーションとローカリゼーションという大きな視点から「地方創生」問題の意義と役割を整理し、解決の方向性をも提示しており、まさに「経済学」というもの生きた見本だったといえます。
講義はこの後、若干の質疑応答を経て終了しましたが、当日の授業は聴講生にとって極めて有意義な時間となりました。

次回は、石巻市副市長笹野健氏を講師として「石巻市の課題と総務省行政・地方創生」をテーマとした講義を行います。