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新着情報

第6回「地域創生論」 『地方創生とサステナビリティ ~なぜSDGsと結びつけて考えるのか~』が行われました。

授業関係
5月16日(木)は朝日新聞SDGs ACTION!創刊編集長の高橋万見子氏を講師として開講されました。高橋氏は学生時代、チェルノブイリ原発事故の時に旧ソ連国内を旅行中で、10日後に日本に帰国してから事実を知り、情報は目に見えるものと見えないものがある。メディアの仕事をしたいと新聞社に入社。2010年からは論説委員(「社説」を担当)。2016年から3年間は盛岡総局長(岩手を満喫&精通)。その後メディアビジネス部門でウェブメディア SDGs ACTION!を編集長として立ち上げ、本年4月から現職。

講義は、「SDGsという物差しの有効性(役に立つものかどうか)を各自で吟味し、この講義でその接点をつくって欲しい、その問題意識を持ち聴講して欲しい」とのコメントから始まりました。まず「SDGsの本質を押さえよう」で「SDGsって何だっけ」の概説がありました。サステナビリティとSDGsの違い。17の目標を桶の17枚の側板に例えた「ベドネックの桶」モデル、経済学部学生向けのESG、CSRなどを解説しました。
次に、「地方創生にSDGsの観点が必要な理由」では、「人口が減ると何が問題か」の切り口とフューチャーデザイン的思考の問いを学生に投げかける方式で、SDGsの観点がどう地域課題、各個人にどう結びつくのかを想起を行いました。何故自治体(行政)がSDGsに関して若い人と組みたがっているのか(富士大生のICFA活動は事例です。実績は下記URL参照)の解説もありました。SDGsは「チェックリスト、共通言語、先手方策思考」の役割・役目・有用性があると事例の紹介で説得力のある解説がありました。
次に、「SDGsを自分事にしてみょう」では、「水道の水はどこからくるのか?」、「水のサステナビリティはどうすれば確保できるか?」と問いかけ、それを突き詰める思考と行動がSDGsとして自分事なると例を示されました。その富士大生の具体例を部活、ゼミ活動等から引き出し(サッカー部のゴミ拾い、硬式野球部寮生のチップボイラー熱利用等)、SDGsは身近にあり、「自分ごと化」してみる。その連想ゲーム、思考訓練が大事との喚起がありました。
最後のまとめは、自分たちに出来る事を連想することがシステムチェンジにつながる、と学生への期待で講義を終了されました。

質疑では、「地域創生では人口減少の暗い面のみ喧伝されているが、環境の負荷は低減される。人口減少は否定的なことばかりではない。人口減少をSDGsの観点からどうみているのか」、「日本と海外のSDGsへの認識や意識に差はあるか」、「富士大のサッカー部や野球部の取組は朝日新聞のSDGs AWARDの募集に該当するものか」等があり講師から丁寧な回答がありました。

写真1
左から 岡田学長、高橋編集長(講師)、波岡ゼネラルマネージャー(岩手朝日テレビ)



写真2 授業風景



写真3 授業風景



写真4 授業風景


〈事例紹介〉
ICFA(いわてカーボンフリー・アクション)※の活動
URLはここから  2024.5.18開催「SDGs勉強会in富士大学」

※〈ICFA(いわてカーボンフリー・アクション)とは…〉
 県内大学生の有志が、Z世代の脱炭素に向けた行動変容を促すため立ち上げた県内大学の横軸連携による学生プロジェクトチームのこと。令和5年度は脱炭素を訴求するショート動画の制作・公開を行っている。