第13回「地域創生論」 花巻市上田市長の『花巻市の現状と課題』が行われました。
授業関係
7月4日の講義は、地元花巻市の上田東一市長を講師として開催されました。地方自治体の舵取りをする首長は、行政のみならず経済や法律の知見も求められます。上田市長は多彩なご経験をお持ちです。「花巻市の財政状況」、「人口動態」、「第2次花巻市まちづくり総合計画」、「子ども・子育て応援プロジェクト関連」、「花巻で暮らそうプロジェクト関連」、「市民の生活を守り魅力ある強く優しいまちづくり」の6項目につき詳細なデータと資料もって具体的に分り易くご講義をいただきました。
1. 花巻市の現状と財政の状況:令和6年度の花巻市一般会計予算は565億円。歳入は市税が114億円、地方交付税が145億円他となっている。歳出は、民生費164億円、土木費67億円、公債費57億円等を計上している。町づくり基金は残高が62億円あるので有効に活用していく。
2.市の人口動態について:平成18年の花巻市合併当時は約11万人だった人口が、令和6年(3月31日)で90,469人に減っている。近年の傾向(令和5年度)は若年者の転出超過が顕著な一方、14歳以下および25歳から39歳の転入超過が顕著であり、花巻の特徴は「子育て世帯」の転入超過の傾向にある。
3. 第2次花巻市まちづくり総合計画:令和6年~13年の8年間の長期ビジョン。将来の都市像として6つの分野で目指す姿を掲げた。それを20の政策、68の施策に落とし込み、その各々で①目指す姿、②現状・課題、③成果指標、④主要事業を詳細に定め実行している。特に人口減少対策は重点施策推進プロジェクトに位置付け①子ども・子育て応援プロジェクト、②花巻で暮らそうプロジェクトとして推進している。
4.子ども・子育て応援プロジェクト関連:
花巻市は、「若い人たちに住んでもらえるまちづくり」を進め、子育てしやすい環境づくりをしている。優良な住環境の整備・支援、就業支援、結婚や出産支援、子育て支援事業、医療体制の整備、等を行っている。医療費・保育料などの各種助成制度、子育て支援事業、教育支援・奨学金制度、周産期医療体制の確保等の各事業につき令和6年度の当初予算額も示され、その中身の詳細な説明があった。
5.花巻で暮らそうプロジェクト関連
都市機能誘導区域の中でのJR花巻駅の橋上化・東西自由通路整備の検討進捗、リノベーションまちづくり・まちなか公共空間活用/花巻中央エリア社会実験等の事例の紹介があった。また、産業団地の整備、就業支援制度、結婚新生活支援制度(住宅支援施策)について詳細な説明があった。
6.市民の生活を守り、魅力あふれる強く優しいまちづくり
新花巻図書館整備についての基本方針、どんな図書館になるのかの検討内容、建設候補地比較調査と意見集約プロセスの説明があった。また、市民の生活を守る公共交通ネットワークの状況とその整備、市民の安全を守る有害鳥獣への対応の取組の説明があった。
講演後の質疑応答では、「職員採用試験の特徴(新卒者は専門性のみ重視。公務員試験対策的な教養性は参考程度)」、「花巻の地域おこし協力隊員の募集の特徴や活動のポイント」、「なぜ富士大学の学生は市長を表敬訪問して部活活躍の報告するのだろうか」、「ILC誘致をどう評価するか」等についてがあり、上田市長より丁寧な応答やコメントをいただきました。
写真1 左)上田市長 右)岡田学長 写真2 授業風景
写真3 授業風景 写真4 質疑応答
1. 花巻市の現状と財政の状況:令和6年度の花巻市一般会計予算は565億円。歳入は市税が114億円、地方交付税が145億円他となっている。歳出は、民生費164億円、土木費67億円、公債費57億円等を計上している。町づくり基金は残高が62億円あるので有効に活用していく。
2.市の人口動態について:平成18年の花巻市合併当時は約11万人だった人口が、令和6年(3月31日)で90,469人に減っている。近年の傾向(令和5年度)は若年者の転出超過が顕著な一方、14歳以下および25歳から39歳の転入超過が顕著であり、花巻の特徴は「子育て世帯」の転入超過の傾向にある。
3. 第2次花巻市まちづくり総合計画:令和6年~13年の8年間の長期ビジョン。将来の都市像として6つの分野で目指す姿を掲げた。それを20の政策、68の施策に落とし込み、その各々で①目指す姿、②現状・課題、③成果指標、④主要事業を詳細に定め実行している。特に人口減少対策は重点施策推進プロジェクトに位置付け①子ども・子育て応援プロジェクト、②花巻で暮らそうプロジェクトとして推進している。
4.子ども・子育て応援プロジェクト関連:
花巻市は、「若い人たちに住んでもらえるまちづくり」を進め、子育てしやすい環境づくりをしている。優良な住環境の整備・支援、就業支援、結婚や出産支援、子育て支援事業、医療体制の整備、等を行っている。医療費・保育料などの各種助成制度、子育て支援事業、教育支援・奨学金制度、周産期医療体制の確保等の各事業につき令和6年度の当初予算額も示され、その中身の詳細な説明があった。
5.花巻で暮らそうプロジェクト関連
都市機能誘導区域の中でのJR花巻駅の橋上化・東西自由通路整備の検討進捗、リノベーションまちづくり・まちなか公共空間活用/花巻中央エリア社会実験等の事例の紹介があった。また、産業団地の整備、就業支援制度、結婚新生活支援制度(住宅支援施策)について詳細な説明があった。
6.市民の生活を守り、魅力あふれる強く優しいまちづくり
新花巻図書館整備についての基本方針、どんな図書館になるのかの検討内容、建設候補地比較調査と意見集約プロセスの説明があった。また、市民の生活を守る公共交通ネットワークの状況とその整備、市民の安全を守る有害鳥獣への対応の取組の説明があった。
講演後の質疑応答では、「職員採用試験の特徴(新卒者は専門性のみ重視。公務員試験対策的な教養性は参考程度)」、「花巻の地域おこし協力隊員の募集の特徴や活動のポイント」、「なぜ富士大学の学生は市長を表敬訪問して部活活躍の報告するのだろうか」、「ILC誘致をどう評価するか」等についてがあり、上田市長より丁寧な応答やコメントをいただきました。
写真1 左)上田市長 右)岡田学長 写真2 授業風景
写真3 授業風景 写真4 質疑応答