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第3回「地域創生論」一関市長の勝部修氏を講師に迎えて

授業関係
4月26日、一関市長の勝部修氏を講師にお迎えし、「地域はこのようにすると活性化する -一関市の挑戦-」とのテーマで第3回目の「地域創生論」が行われました。講義では勝部市長が進める一関市の個性豊かな地域連携の取組みとユニークな地域振興事業、そしてその発想の源についてお話をいただきました。

まず地域連携について。それぞれ自治体の名前をとって「栗登一平」くんと名付けられた栗原市、登米市、一関市、平泉町の四市町連携。栗駒山麓に位置する湯沢市、栗原市、一関市、東成瀬村の自治体が連携した「ゆっくりひとめぐり栗駒山麓連絡会議」。一関市、平泉町、奥州市、金ヶ崎町をエリアとした「平泉」ご当地ナンバー地域連携。「イチ、ニの、サン」の地名に纏わる「一」関市、「二」戸市、「三」沢市の「飛び地」地域連携、および「一」関市、「二」本松市、「三」春町の「飛び地」地域連携。さらに「近いところが助ける『近助』」の考えのもとに展開されている三陸沿岸の陸前高田市、気仙沼市、南三陸町への復興支援。

次に地域振興事業。「地産外商」のスローガンのもと、一関産の食材でメニュー化し、東京六本木のレストランで定期的に開催されている「うまいもん!まるごと いちのせきの日」。一関出身の近世の蘭学者大槻玄沢との時代を超えた不思議な縁の「全国地ビールフェスティバルin一関」と「一関・平泉バルーンフェスティバル」。さらには2020年東京オリンピック開催にあたり、携帯電話の回収金属を五輪メダルに使用する取組みとその展開としての「一関市の金の里帰りプロジェクト」等々。

勝部市長は、こうした豊かな発想と実行力の源には「遊び心が持てれば発想は豊かになる」というラグビーの平尾誠二さんの言葉があること、さらに「挑戦」とは「兆しをつかみ、逃げずに挑むこと」という自身の考えがあること等を話されました。

質疑応答の時間では、組織人にとって「のりしろ」の重要性とその育み方、「一関市の金の里帰りプロジェクト」の現状と展望等についての質問が出されました。

次回5月3日(木)の「地域創生論」は、NHK前盛岡放送局放送局長の田中宏暁氏を講師に迎え、「NHKは地域の歴史と生活をアーカイブする」とのテーマで行われます。