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地域貢献人材育成プログラム(藤原ゼミ)で「紫波町オガールタウン」をフィールドラーニングしました。

授業関係
 2019年6月4日 地域貢献人材育成プログラム(専門基礎演習 藤原ゼミ)で、紫波町オガールタウンに詳しい遠藤先生の案内でフィールドラーニングを行いました。

 紫波町は100年後の子どもたちのために2000年6月に「新世紀未来宣言」を宣言。そして2001年6月に住民参加型で小学生でも理解できる文章での「循環型のまちづくり条例」を制定しました。以来、町内資源の循環利用による今で言う「SDGs(持続可能な開発)」を目指したまちづくりを続けてきています。オガールタウン開発はこの20年間のまちづくりの集大成的な事業として全国的にも高い評価を得ているものです。官民連携PFI方式(Private Finance Initiative) によるエリア開発が行われ、紫波町役場庁舎、エネルギーステーション(木質バイオマスエネルギーによる地域供給事業)、オガールプラザ(図書館併設の商業施設)、オガールベース(“稼く”インフラ)などが整備されました。このまちづくりをフィールドラーニングしました。

 現地到着後、まず駅前の「紫波中央駅待合施設」、「環境・循環PRセンター」を見学。いずれも町産材を使った木造建屋で「環境の町 紫波」の表玄関に相応しい建屋でした。続いて「オガールプラザ(図書館、市民交流ホール、セミナーホールと商業施設の複合建屋)」、「オガールベース(宿泊施設とバレーボール体育館との複合施設)」を見学。この体育館は当日の夕方からは富士大学のバレー部が予約しているのを知り皆びっくり。その後、紫波町産業部環境課環境室の武田正紀環境室長様の案内で「紫波中央駅前エネルギーステーション」、「紫波町役場庁舎」を見学しました。武田様から、紫波町の「循環型まちづくり」のコンセプトと概要、ここに至るまでの苦難や工夫(PFI方式導入等)の説明をいただきました。

 学生の感想として、「紫波の『環境・循環基本計画』をとても理解できた。かつて紫波町は財政難となり10年以上もこの土地を放置していたが、そのピンチをチャンスに変えた。今では地域創生のモデルになりつつあるのではないかと思いました。」、「実物を通してみるとやはりとても民間に愛される理由が分かるものばかりで、体育館もうちの大学が使っていることに驚いた。」、「紫波町の取り組みは『循環』というキーワードがある。長期的な町の維持や発展の理念と実行は素晴らしいものである。」、「実際の建物を見て、そこでしか分からないことが分かった。どのような事があって、このような施設が出来たかなどいろいろ知ることが出来て良かった。」などがありました。

 現地の滞在は約1時間と短いものでしたが、現場現物の見学、当時者から直接お話を伺う醍醐味のあったフィールドラーニングでした。