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新着情報

遠藤教授が岩手・木質バイオマス研究会セミナー(岩手大学農学部総合教育研究棟で開催)で講演しました。

イベント
 令和2年12月19日(土)、岩手大学農学部総合教育研究棟で開催された岩手・木質バイオマス研究会の「第16回定例セミナー」で遠藤元治教授(経済学科)が講演しました。

 演題は、「花巻市および周辺地域内エコシステム構築事業成果報告」で、令和元年度および2年度事業の進捗につき講演が行われました(講演内容は本ホームページ「新着情報」の過去掲載分の下記URLにある通り。ご参照下さい)。この「定例セミナー」は同研究会が定期的に開催しているものですが、本年度は新型コロナ禍の影響で延び延びとなっていました。やっと開催することができ、かつセミナーとしてはじめてのWEB会議方式での同時配信も行なわれました(添付ポスター参照)。

 この事業は、富士大学がコーディネーター役となり、花巻市および周辺地域(主に西和賀町、北上市、遠野市にまたがるエリア)において、木質バイオマス燃料(チップ、ペレット、薪など)の小規模な熱利用または熱電併給による地域経済循環システムと環境保全システム(森林資源の持続循環的な利用の仕組みによる環境効果-温暖化防止、森林保全等)の構築を目指しているものです。

令和元年度事業成果
  2019年度「地域内エコシステム」構築事業成果報告会について - 新着情報 - 富士大学 (fuji-u.ac.jp)
令和2年度最新進捗状況
  「花巻市および周辺地域内エコシステム構築事業」第2回地域協議会を開催しました - 新着情報 - 富士大学 (fuji-u.ac.jp)
  遠藤ゼミ(専門演習Ⅰ)で高速道路樹木(メンテナンスで発生する伐採木等)有効利用実証試験をフィールドワークしました。 - 新着情報 - 富士大学 (fuji-u.ac.jp)
 
 講演後の質疑応答には以下の様ものがありました。C:コメント、Q:質問、A:返答。
C:採択は自治体が多数。民間応募で採択はたった3件。花巻の採択は嬉しいことである。
Q:移動式チッパーの大学構内での運用は考えられないのか。
A:可能だが騒音が許容されるかの問題がある。
Q:果樹剪定枝は資源としてはあると思うが、どこがこの情報を有しているか。
A:JA花巻であろうか。年度中に把握をやってみたい。
Q:大学でのチップボイラー利用は教育効果が大きいと思う。どう考えているか?
A:現物で地域経済効果や環境効果を示せることによる環境教育効果がある。カーボンニュートラルや森の大切さ等の理解促進を通しESDやSDGsの教育効果も期待できる。設置想定場所はグランドに面しており来訪者へのディスプレイ効果も期待出来る。
C:当研究会活動は当初はペレットストーブや薪ストーブなど目につく形で成果がわかりやすかった。チップボイラーとなると一般の人々にはわかりにくい(見えてこない)が、大学への設置は見えやすくていいと思う。この地域エコ事業が、花巻で小友さんがやっている「おもちゃ美術館」のような街づくりと連動できればよい。10年位前に当研究会で検討したネクスコ案件が今につながり、これから役に立とうとしている。本研究会がこれから10年後の何を目指せばよいか、それを考えさせられた発表であった。