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内城寛子准教授「いちのへ町民セミナー」で講演

イベント
令和4年9月10日(土)、一戸町で開催している「いちのへ町民セミナー」(場所:一戸町武道場 士道館)で内城寛子准教授が講演しました。 演題は「スポーツと健康科学~軽運動における血圧変化を中心に~」です。受講者は60代~80代(最高齢は88歳)の男女合わせて約20名。血圧に軽運動がどのような影響を与えるかについて学び、実践する2時間の内容でした。

前半は、座学が行われ、1分間の心拍数を測定したのち、その心拍数を基に脂肪燃焼効率がよい目標心拍数を「カルボーネン法」で求めました。また、風船とポンプを用いて心臓の働きと血圧のメカニズムについて表現することで、より具体的になり参加者にもイメージがしやすくなったと評判でした。 後半では、自分の体を実験対象に「軽運動における血圧変化の影響」を知る目的で、軽運動と血圧測定を繰り返しました。流れは以下のとおりです。

①血圧測定→②ラジオ体操第1を2回繰り返す(約6分)→③血圧測定→④卓球バレー(約10分)→⑤血圧測定→⑥ボッチャ(約10分)→⑦血圧測定

(厳密にいえば、血圧測定の時間も人それぞれで、運動負荷も規定しなかったため、条件は正式な実験分析にかなうものではありませんでしたが、それでもスポーツの科学的視点を養うためには参考になったかと思います。)

「卓球バレー」や「ボッチャ」では、町職員の方や補助員として同行した本学経済学部経営法学科2年の椎名翔海君、卓球バレー公認指導者(友情協力)の方も入り、一緒に競技を楽しみました。

「ボッチャ」や「卓球バレー」の後の血圧測定結果は、数値がかなり上がっていた人やさほど変化のない人等、様々ではありましたが、運動をすることで血圧に変化が生じる自分の体、健康に関心を高く持つことができた良い機会になったようでした。参加者は毎日、血圧測定をしている方々が多く、健康に対する関心も高いように思われました。そのため、血圧や人体のメカニズムについての質問も多くあり、有意義な時間となったのではないかと思います。

今回の「ボッチャ」と「卓球バレー」は、障がい者スポーツとしても盛んに県内で行われていますが、実際にやってみる機会というのは意外に少ないかもしれません。しかし、これらのスポーツは、年齢や性別、障がいや体力の有無にかかわらず、誰にでも挑戦できるとても面白いスポーツですので、多くの方々に軽運動を楽しみながら健康を維持する生活を実践してもらえると嬉しく思います。一戸町の皆さんの軽運動中の笑顔、血圧計測後の驚いた顔に元気をいただいた講演会でした。
一戸町の皆さん、ありがとうございました。