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新着情報

岩手県主催/富士大学共催 令和4年度「木質バイオマスセミナー」および「岩手県木質バイオマス地域利用サポーターフォローアップ研修」が本学で開催されました。

イベント
 3月3日に、木質バイオマス利用の牽引役となる市町村職員の基礎知識等の習得を通じた実施体制の底上げ支援および地域に根差した木質バイオマス利用促進の活動を展開する岩手県木質バイオマス利用地域サポーターの資質向上を図るため、本学5号館の階段教室での室内研修と花巻市幸田の社会福祉法人融和会「銀河の里」サイトの現地研修が行われました。

 岩手県農林水産部林業振興課 技術主幹兼林業・木材担当課長 成松美樹氏の開会挨拶に続き、岩手大学農学部の伊藤幸男准教授から「木質バイオマスエネルギーの現段階と利用の基本」、富士大学経済学部の遠藤元治教授から「地域内エコシステム(バイオマス熱利用)実現の取組について 花巻市および周辺地域内エコシムテム事例を中心として」の講演がおこなわれました。伊藤准教授からは導入の要点は、・熱利用/個別利用が基本、・全てを木質バイオマスでやろうとしない、・全てを地域完結させようとしない、・仲間を増やす、である。熱利用分野は産業として確立していない段階であるので産業的手法で問題解決することが難しい。発想を転換し視点を変えながら、様々な仕掛け、仕組みを重層的に作り込んで、地域社会のゴールを見据えて取り組む必要があるとの講演でした。遠藤教授からはここ4年間富士大学がプラットフォームとなって取り組んだ木質バイオマス熱利用の事例紹介(銀河の里での燃料チップの製造とその利用、ESCO事業による富士大学学生寮へのチップボイラー導入等)があり、前記の導入の要点の実例解説がありました。この事業からの気づき、発見、見えた事、事業への思いと県/自治体への要望等がありました。
 その後、銀河の里へ移動。銀河の里でのネクスコ東日本の高速道路管理伐採木の有効利用現場(全バイオマスの無駄のない利用の模索実証―薪、燃料チップ、敷料/堆肥/土壌改良剤(消し炭)の製造)とDIY的工事で設置した50kwチップボイラー(運転中)を現地研修しました。
参加者は県/市町村職員が18名、地域サポーター6名、その他6名でした。

写真1)岩手大学 伊藤准教授講演


写真2)富士大学 遠藤教授講演


写真3)室内研修(全景)


写真4)現地研修(銀河の里 ガイダンス)


写真5)現地研修(銀河の里 原料材保管ヤード)


写真6)現地研修(銀河の里 小型チッパー)


写真7)現地研修(銀河の里 50kwチップボイラー)