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新着情報

第10回「地域創生論」 『SDGsが果たす役割と持続可能な地域の未来』が行われました。

授業関係
 6月15日の講義は、岩手県中小企業家同友会事務局長の菊田哲氏を講師として開講されました。講義は、「自分自身が何をめざし、何のために生きるのか。まず身近な地域からの視点で考えてみましょう。」という「みなさんへの問い」から始まりました。ご本人の大学生時代の過ごし方の紹介があり、その時に抱いた問題意識が今の仕事につながっているとの事でした。そして今の問題意識は、「現在人間の様々な活動により、このままでは地域どころか地球全体が耐えられなくなる状況となってしまう。どうしたら未来の子供たちにこの地球・この地域を引き継ぐことができるのか」。これへの対応がSDGsの果たす役割であり、その講義がありました。
 SDGsとは、2015年9月に国連総会にて全会一致で採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、17のゴールと169のターゲットから構成されていること、その必要性、持続可能な開発が意味するものとは何か等について解説されました。そして、No one will be left behind(誰も取り残されない社会を実現しよう)、Transforming Our World(私たちのこれまでの生き方や考え方を変革することで世界をよくしよう)、という言葉を引用して、大きな問題の解決を他人事と思わず、自分ごととして課題解決に取り組むことが必要、そしてその取り組みは帰納的(フォーキャスト思考)ではなく演繹的(バックキャスト思考)であることがポイントであると強調されました。
 また、『何のために生きるのか』という点について、2011年の3.11東日本大震災で被災した陸前高田の「八木澤商店」が、経営理念を「生命の存続」に変えて新たなスタートを切り社会に貢献したという事例を紹介されました。
 最後に『自分たちの未来をどう切り拓いていきますか? 』『2022年の今、何をすべきか、あなたの人生設計書はありますか?』という問い掛けがなされ、示唆に富んだ講義は終了しました。
 講義後学生からは、「改めてSDGsの取り組みやその必要性について知り、課題について考えるよい機会になった」、「世界で起こっている問題についても深く考えなければいけないと思った」等のコメントが寄せられました。

写真1  左より 大森氏(共同通信社)、菊田氏、岡田学長、高橋氏(伊藤組) 1941

写真2 授業風景

写真3 授業風景