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新着情報

第10回「地域活性化論」は『企業による地域づくり 花巻青年会議所/日興電気(株)/(法人)黑須事務所』と『地域の活性化は「人」が動くこと (株)マッチングプロジェクト』が行われました

授業関係
11月16日は、公益社団法人 花巻青年会議所副理事長 日興電気㈱代表取締役の岩舘光氏、同副理事長 社会保険労務士法人 黑須事務所の黑須修一氏、(株)マッチングプロジェクト代表取締役 佐藤美幸氏をお迎えし、企業の社会貢献活動についてお話しをいただきました。

 岩舘社長は、「地域企業による地域づくり」のテーマで、まず自社のVision(目指す未来)、Mission(やるべきこと)につき、その内容の紹介がありました。本業の電気工事での建設業関連がMission 1、サービス業関連がMission 2です。花巻まつりのあの綺麗な照明は該社の施工とのことです。Mission 3 が「地域とのコミュニケーションを深め、地域と共生する関係性をつくります」で、Mission 4は「自己実現をために挑戦できる職場を創造し、誰もがいきいきと働ける職場を実現します」です。信念にもとづき、成果のある数数の実績紹介は、「企業の地域貢献とは何か」、「経営者とは何か」を示す説得力のあるものでした。続いて青年会議所活動の「青少年育成事業」の紹介がありました。最後は、宮澤賢治の名言「求道。すなわち道である」を引用され、即ち若い時に迷うということ自体、道を求めていることであり、若い皆さんは何にでもよいから挑戦をして欲しいーーとのメッセージで講義を終えられました。

黑須氏からは花巻青年会議所の市民向け事業の紹介がありました。毎年の継続事業には「元祖わんこそば全国大会」、「イーハトーブファーラム花火大会」があります。青年会議所はその年の活動の統一テーマ定め、それに即した個別活動を毎年新たに企画し実践しています。2023年のテーマは「チャレンジ 主体的な行動がより良い花巻の未来を創る!!」です。今年の活動の紹介では、本学が連携した6月の「スポフェスHANAMAKI2023」(http://www.fuji-u.ac.jp/news/63274)、7月の「Stand up 花巻(http://www.fuji-u.ac.jp/news/63455)」等があり、学生には親近感のあるものでした。「廻りのゴミを拾うこと、催事に遊びに行ってみること、どんなに小さくてもいい、主体的に行動することから地域活性化が始まる。」との黑須氏のパワーのある言葉は多くの学生に響きました。

佐藤氏は、「便利になれば町が活性化するのか?」、「コロナは何を伝えたかったのか?」との問題提起から始められました。オンラインとリアルとの違いを指摘。お店の人(リアル)はお客さん(市民)ことを考えて行動している(仕入れ等等)のに、一方市民の方は生活圏にあるお店(リアル)は見向きもせずECサイト(オンライン)利用で購入する様になった)。その結果、誰も来ない商店(=まち)は活力を失っている。この打破が必要!!ということで、市民を動かすために「ほじくり隊」を立ち上げました。その活動の情報サイト「ほじくりnet花巻 Instagram」の紹介がありました。本学の経済学科3年生菊池風伽さんが活動に参加しています。菊池さんのメッセージ紹介もありました。まわりに生き生きと作用する力を与えることにより、人は感じ動くようになる。これが地域活性化!!という講義でした。

講義終了後は、「地域活性化論研究会」を開催。講師3名、鹿討市議(当初予定講師。同氏の要望で佐藤氏に講師を変更)と本学教職員3名で、授業の振り返り、情報交換、意見交換を行いました。

学生のレスポンスカードには:
・地元に根付いた企業とはこういうことなんだと感じた。
・若い世代の自分たちが行動を起こさないと活性化していかないと感じた。
・就職活動や将来の選択肢が増えた。花巻の町に興味関心を持って過ごしていきたい。
・地域貢献、社会貢献の方法は多種多様にあることを知りました。
・自分の力に限界を感じて諦めるのではなく、人を巻き込んで人の力を借りて活動するーに納得した。
・ゴミ拾いのような、どんな小さな事でも地域の活性化になると思うと、やっていきたいと思った。
・自身岩手出身ではないが、これから岩手の魅力を伝えられればいいと思いました。
・様々な視点で地域活性化を行っている人たちがいることを身近に感じることが出来た。
・こういう職場に私は就きたいと思いました。
・地域活性化論を受ける前までは、地域の活性化と聞くと、商業施設を建てるとか、駅前の開発を進めるとか、花巻に就職する人を増やすとか、そういう事ばかりと考えていた。(中略)黑須さん等の話しを聞いて、大学で学ぶことも、部活を通して地域を盛り上げることも、ゴミひとつを拾うことすらも地域活性化になるという事を学んだ。
・花巻の事例を聞きましたが、自分の地元にもつながるものである。
・今度友人が花巻に遊びに来た時は、佐藤さんのInstagram を活用してみたい。
・黑須さんの話し方にパワーを感じた。反応の悪い富士大生相手でも心に響く話しだった。
 「花巻には何もない」と考える人は、視野が狭く、行動していない人間なんだなあーと思
った。
・チャレンジしている人は向上心があって、明るい人で、人を引きつける雰囲気がある!と思った。
・話を聞き、自分も富士大学の学生の一員として出来る事があると思ったし、そういうことに積極的になりたい。
・地元の大学(生)を上手く活用して地域活性化につなげていることがわかった。
などがありました。


写真1 左から 鹿討市議、黑須副理事長、佐藤代表、岩舘社長、遠藤教授


写真2 岩舘社長


写真3 黑須氏


写真4  佐藤代表


写真5 地域活性化論研究会