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新着情報

「地域創生論」の第九回講義が行われました

授業関係
6月9日、「日本政策金融公庫と地域創生」をテーマに、日本政策金融公庫副総裁皆川博美氏が「地域創生論」第九回目の講義を行いました。

今回の講義では、日本政策金融公庫の概要、主な業務、融資実績などの同公庫の基本的な事業内容が説明されたのち、地域創生の観点から、同公庫の取組みとしての地域プロジェクトへの参画、地方版総合戦略の実施・推進への具体的な貢献事例、さらに民間金融機関との連携の事例などを紹介しながら地域創生へのカギを探りました。

たとえば、北海道の十勝地域。
現在の人口は約34万5千人。地方の人口減少が進行しているなかこの50年間、この地域は人口がほとんど変わっていないその理由はどこにあるのか。
また豊島区の事例。実質的にほとんど建設費がかからない庁舎の建設はなぜ可能となったのか、等々。
様々な事例を紹介しながら皆川氏は、「創意工夫」「継続は力なり」「外部評価の重要性」「熱意」「経営力」などをそのキーワードとして抽出し、地域創生を考えるヒントを示されました。
経験に基づいた説得力あるお話をいただきました。

その後の質疑応答では、フロアーとの間で、県民性分析の方法、都市化と地域の良さの両立、若者が働く場の創出、女性の起業支援策などについて意見交換がなされました。
最後に皆川氏は、経済に左右されずに自分たちの価値を自ら認識し、また創出していくことが重要だと話されました。

次回は、日本政策金融公庫総合研究所主席研究員の深沼光氏が「政策金融の今日的役割」というテーマで講義を行います。