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経済学科の遠藤・吉田合同ゼミ(専門演習Ⅰ・3年生)で「結パーク・フォーレスト(富士大学が連携する里山整備活用事業)」をフィールドワークしました

授業関係
 10月3日(火) 遠藤元治教授と吉田哲郎教授の合同ゼミ(専門演習Ⅰ・3年生)が、花巻市東和町の結パーク・フォーレスト(結PF)にて学生17名、教職員4名によるフィールドワーク(FW)を実施しました(写真1 集合写真)。 
結PFとは、宮川正裕代表理事(本学客員教授)が500年続く宮川家の里山(鳥居・神社も有する1.6haの山林)を活用し、地域の活性化と地域への貢献(構想は図1の通り)を目指す事業で、富士大学も連携協力を行っています。昨年来、「富士大学連携地域セミナーハウス事業企画」として「富士大学地域連携推進連絡協議会」で検討され、その結果を踏まえた事業運営がなされています(既報の通り)。
今回のFWを通じてゼミ生たちは、結PFが掲げる4つの事業構想の進捗状況を現地で確認しました。構想Aの「連携セミナーハウス」については、富士大学の学生はじめとする若者が森林資源の大切さを体験する「森の学び場」を目指して、まずは個人事業として事務所兼居宅の建設が開始されました(来年2月完成予定)。構想Bの「森林資源整備と間伐材の有効利用」については、県民税による里山整備事業が実施され、その間伐材の有効活用策の一環として富士大学チップボイラーの燃料用としての利用が始まっています。構想Cの「Kids Forest」は計画段階ながら、山頂付近の森林の自然更新(木の実からの自然萌芽と成長)の現場を見せて貰い、宮川先生より説明を受けました(写真4)。構想Dの「ノリウツギの里つくり(和紙づくりに必要な糊の原料植物)」については、本事業に係わっている花巻市地域おこし協力隊メンバーと市職員の方々と現地でお会いでき、ノリウツギの苗200本程が11月に同地に植栽されることも確認しました。

学生のFWレスポンスカードには下記の様なものがありました。
・人間が生きていく中で自然は重要であり、それを守ることはとても大事なことであると思いました。
・個人で山を管理していることがすごいと思った。
・空気が美味しかった。
・とても落ち着いた空間だった。森の中にあのようなかたちで入るのは初めてだった。とてもいい時間が過ごせた。
・富士大学のセミナーハウスが出来たらゼミの活動の幅が広がるので良いと思った。
・里山の保全はSDGsにつながり、素晴らしいと思った。
・間伐材をチップボイラーの燃料に利用しているのは素晴らしい。
・森林の保全は環境保全として期待されているのが実感できた。
・鹿や猪の足跡があった。人間が動物の生息域を狭めている。複雑で神秘的な気持ちになった。人間は自然の一部として生きている。それに感謝して生活しなければとの思いが湧いた。
などでした。

遠藤ゼミ、吉田ゼミ、宮川ゼミでは結PFに関わる活動展開を卒業論文テーマ等で検証していく予定です。

図1 「結パーク・フォレスト」構想(4つの事業を目指すものです)


写真1 結パーク・フォレスト 神社入口  0036


写真2 結PFのガイダンス 赤色の作業服が宮川先生 


写真3 神社前広場 


写真4 Kids Forest 森林学習サイト (天然更新FW) 


写真5 神社参道散策