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大学院

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開講科目

経済学方法論特論

教授 小林保美

諸個別科学は,自然に出来あがってくるものではなく,人間が科学的思惟操作をもって創るものである.この科学的思惟操作,すなわち科学的方法を理論化したものが科学方法論である.学問研究に携る者は,科学の基礎たる科学方法論を絶えず反省し,検討しなければならない.本講義では,科学方法論の基礎から説きはじめ,経済学の三大潮流である古典派経済学,マルクス経済学,および現代経済学に対して方法論的観点から検討を加えてゆくことにする.

教科書・参考書:小林保美著『経済学方法論研究序説』,時潮社,2000年

マクロ経済学特論

教授 小林保美

マクロ経済学はすぐれて実践的な学問である。前期は、マクロ経済理論の主要内容の体系的理解を眼目とし、後期はこれを踏まえてマクロ経済学上の諸論点を取りあげて、フロンティア部分の論争点を明確に理解できるようにしたい。

教科書・参考書:小林保美著『サプライ・サイドの経済学(第2版)』,多賀出版,1996年

経済史特論

学長・教授 岡田 秀二

講義の目的:経済の現状・実情を経済の論理や理論とも関連させながら時系列的展開の中で整理して捉え,説明が出来るようにする.時系列の時間軸は,アダムスミス以降というのではなく,学部での経済学的基本を踏まえ,例えばここ20―30年間という歴史的時間を目途に,時代の節目をもって設定する.本講義では主に我が国経済の低成長期以降を扱う.

教科書:金子 勝「反経済学」(新書館),大塚久雄「歴史と現代」(朝日選書)ほか.

財政学特論

非常勤講師 山重 慎二

授業では,地方財政,税制,社会保障という財政の3つの大きな柱について,分析の理論的枠組みに関する簡単な説明を行った上で,それぞれ詳しく説明していく.現在の財政の問題を理解する上で,これらの3つの柱のそれぞれについて,よく理解しておくことは極めて重要である.本講義の最後には,それまでに学んできたことも踏まえて,望ましい財政運営のあり方について,特に近年特に重要な問題となっている世代間の問題に注目しながら,議論する.

教科書・参考書:畑農鋭矢・林正儀・吉田浩『財政学をつかむ』 有斐閣,2008年

金融論特論

教授 斉藤国雄

この授業では,まず,証券化や投資ファンド等の市場型間接金融と呼ばれる金融手法の概念と仕組みについて学ぶ.また,夏休みの課題として,受講者各自が,具体的な証券化/ファンド組成プロジェクトに取り組む.その上で,後期の授業では,米国および日本における最近の証券化/投資ファンドの事例とその課題/問題点について考察する.  この授業の目的は,受講生諸氏が証券化/投資ファンドについての理解を深めることであり,この授業をとることによって,証券化/投資ファンドの考え方や手法を身近な問題の解決に活用できるようになることを期待する.

教科書:岡林秀明「投資ファンドの基本と仕組みがよ~くわかる本」第2版

国際金融論特論

教授 斉藤国雄

この授業では,国際金融システムの抱える色々な問題,特に,機軸通貨国であり恒常的な国際収支赤字国である米国,近年急激に黒字を増やしてきた中国,そして長い間の不況・デフレと黒字・円高が続いて来た日本の三カ国の当面する問題を検討・考察する.そのために,前期では,主に講義方式により,国際取引,国際収支,為替レート等の基礎概念および関連の基本的な理論を概括・復習する.後期では,日本・中国.米国およびその他の関連国のケーススタディを行い,これらの国々の当面する問題への理解を深め,その対応について考える.この授業を通じて,受講生諸氏が国際金融問題とその対応についての識見を高め,より高度の研究を進められるようになることを期待する.

教科書・参考書:橋本優子・小川英治・熊本方雄「国際金融論をつかむ」

マーケティング特論

非常勤講師 藤原雅俊

本講義の目的は,マーケティング戦略に関する基本的な分析枠組みを理解し,その理解に基づいて現象を解釈し,論じられるようになることである.理論的な概念レンズを通した現象読解に力を入れたいので,適宜,グループワーク時間が設けられる.さらに,コース終盤では,受講者による事例分析に関する個人プレゼンテーションおよび討議の時間を設けている.

教科書:沼上幹(2008)『新版わかりやすいマーケティング戦略』有斐閣アルマ.

人的資源管理特論

准教授 堀圭介

本議論は「いかにして人は熟練技能を獲得していくのか,さらにはいかにしてある現象を理解できるようになるのか」というテーマに基づき,このテーマに関連する複数の文献を講読しディスカッション形式で進める.予定している文献は授業計画に記している通りであるが,受講者と相談の上変更することもありうる.

教科書:生田久美子『わざから知る』東京大学出版会,2007年,受講者は第2回目までに必ず揃えておくこと.
参考書:講義中適宜指示する.

企業財務特論

非常勤講師 小山明宏

教科書にしたがい,受講生と意見交換しながら授業を行う.練習問題にもあたる予定である.

教科書:「花枝英樹著:企業財務入門,白桃書房(2005)」
参考書:小山明宏:経営財務論,新訂第四版,創成社(2016)

経営倫理特論

教授 吉田信一

企業経営にとって倫理上の課題は解決すべき課題の一つであろう.例えば,従業員が自分の上司との価値観・倫理観の違いから生じる軋轢も倫理上の問題になりうるだろう.あるいは,社会から是認されない企業犯罪が生じる時,この企業犯罪が企業活動を停止に追い込むこともあろう.経営における倫理問題は多くの場合で見いだされることだろう.経済の制度である企業経営が経営の内部に倫理をビルト・インさせるためには,相当の努力とエネルギーが必要であろう.そして,企業において倫理を制度化させることが21世紀の企業経営では不可欠な要素になるだろう.本講義は企業経営と倫理の問題を取り上げて,企業経営に対して倫理性の向上を目指すものとする.

教科書:Thomas M.Garrett, et al., eds.,(1968)., Cases in Business Ethics,. Prentice-Hall: Englewood N.J.他

会計学原理特論

客員教授 伊藤善朗

会計学の研究には技術的な問題とは別の問題が存在する.例えば,会計基準の国際的調和化においても,国際会計基準や米国会計基準を形式的に取り入れるのではなく,我が国の歴史的,文化的,および経済的な独自性を考慮に入れた検討が重要である.このような検討の後に初めて実質的な会計基準の国際的調和化が可能になる.
本講は我が国の会計制度と米国会計制度等の比較を通して会計の本質を総合的に解明することに主眼を置いている.具体的には,毎年度FASB/IASBのドキュメントを丹念に読みながら,財務報告の目的,会計情報の質的特性,財務諸表の構成要素および財務諸表における認識・測定に関する考え方の相違を比較検討しながら議論する.

参考書:IASB/FASBのホームページより必要なドキュメントをダウンロードして教科書とします.

簿記原理特論

非常勤講師 佐々木隆志

2018年度から国際的に,新たに導入される可能性の高い,新・収益認識基準についての簿記処理を中心に学ぶ.IASB概念フレームワークの知識を再確認した上で,IFRS15号の概要と特色を理解することが目的である.

教科書:配付資料
参考書:IFRS財団編(2015)(ASBJ・FASF翻訳) 『国際財務報告基準IFRS 2014特別追補版IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」』中央経済社

税務会計特論

非常勤講師 菊谷正人

わが国の租税法に関する解説を行った上で,租税実体法として中核となる法人税法,所得税法,相続税法,消費税法の基本的必要事項及びそれに伴う税務計算について,各国税法と比較しながら講義します.法令に対する単なる条文解釈や判例研究に止まることなく,会計専門職(税理士)として身に付けなければならない税務計算技術の習得を目標とします.

教科書:菊谷・依田・井上・酒井『租税法入門』同文舘出版,平成28年.
参考書:菊谷正人『税制革命』税務経理協会,平成20年.

情報システム特論

教授 金子賢一

情報システムの定義を求めてみると,見解は識者によってまちまちであり,情報システムが対象とする範囲がいかに広範であるかということが分かる.本科目では情報システムをIT(Information Technology)に基づいた情報の収集,蓄積,処理,伝達,利用の仕組みと捉え,主にビジネスで活用されている情報システムについて解説する.まず,情報やシステムに関する工学的な基礎知識を確認した後,その応用としてのMIS(Management InformationSystem)のさまざまなケースを学修する.情報システムを構築するエンジニア側の視点と運用するマネジャー側の視点の両面から情報システムを捉え,組織体に情報システムを導入する意義やメリット,デメリットを正しく評価できるようになることを本科目の目標とする.

教科書:"Guiding the Digital Transformation of Organizations" by Vallabh. Sambamurthy and Robert W. Zmud
参考書:Keio Business School ケース教材(Information System分野)

人間情報学特論[知識情報処理]

教授 金子賢一

人間情報学とは情報の概念や情報科学の方法論に基づいて人間の理解を深めようとする学問である.人間情報学には,人間が外的環境からどのように情報を取得し,処理,反応していくかという過程を,脳内での情報処理も含めた「脳・神経─筋系システム」から明らかにしていこうとする基礎研究的側面と,人間がどのように社会や環境と関わりを持っているか探求しようとする応用研究的な側面がある.本授業では,経済活動や社会を構成する主体である人間を理解するためには,心理学や生理学を基盤とした実験によるアプローチと,情報科学を基盤とする理論的アプローチの両者が重要であることを学ぶ.

教科書:八木昭宏「現代心理学シリーズ6知覚と認知」培風館
参考書:松波謙一・内藤栄一共著「ライブラリ脳の世紀:心のメカニズムを探る5 運動と脳」サイエンス社

民法特論

教授 鈴木健

人が安心して社会生活を営むにあたり,その社会環境を整え,それを維持する一つの秩序として法の存在がある.自由な存在である個々の人間には彼に帰属する一定の力が存在する.この力は個々人の意思が支配するものである.しかしまた個々の人の力の行使は他者からの同意を得られる領域をもつ.サヴィニーはその力を権利と呼ぶ.この領域は私法の重要な一部を形成する.近代国家はこれに法的保護を与えるとともに,個々人がその権利を実現するについて自力救済を禁ずる.本授業は,私法の一般理論に関するものであり,また私法の一般法である民法に関するものである.

教科書:開講時に指示
参考書:永田眞三郎・松本恒雄・松岡久和『民法入門・総則』(有斐閣ブックス)

会社法特論

非常勤講師 吉田直

教科書と会社法判例を使用して,会社法の基礎理論と判例を理解する.

教科書:吉田直『株式会社法』(中央経済社,2016),『会社判例百選(2版)』(有斐閣,2011)

租税法特論A

客員教授 岸田貞夫

大学院に相応しい,高度かつ自主的な研究を目指すべく,時事問題等(時事的な判決を含む)を取上げて,全員で議論し,検討していきたい.

教科書:特になし.テーマは事前に準備し,提供する.
参考書:金子宏著『租税法』(弘文堂)の最新版

租税法特論B

客員教授 中江博行

租税法の基本原理の研究を講義の出発点とし,各税法にはどのような問題があるのかを討論してもらう.租税法の基本原理としては,租税の目的・意義を踏まえ,租税法律主義の原理と租税回避について研究をする.
各税法としては,所得税及び法人税を中心に,消費税や国税通則法についても関連があるのでその目的,構造について研究する.

教科書:岸田貞夫監修,中江博行著『法人税法講座』[五訂版]税務経理協会(2010)
参考書:金子宏『租税法』[十七版]弘文堂(2012)

演習I

1年次に課されているこの演習では、受講生各自の修士論文課題に関する学術研究図書及び学会誌論文を輪読・輪講または紹介させ討議を行わせる。

演習II

2年次に課されているこの演習では、前期まで演習Iと同様の授業形態をとり、後期より修士論文の作成ならびに発表の練習を指導する

外国語文献講読(前後期)

講義・演習方式